先日、フローについてのエントリで、提唱者チクセントミハイがTEDで語るフロー状態の生み出し方について触れました。 
今回は、チクセントミハイの書籍やNLP、その他様々な学問の知見を加え、フローの発生条件をまとめてみました。
個人的に思うフローの発生条件6つは以下の通りです。

1:明確な目標と内発的動機付け
2:適切な難易度と能力の発揮具合
3:集中できる環境
4:リソースフルな状態
5:100%の心理的エネルギー(全力で)
6:直接的フィードバック

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一つずつ解説しましょう。
まず初めに、明確な目標と内発的動機付けが必要です。
要は、何をやりたいかが明確に分かっていて、かつそれを本当にやりたいと思っている状態です。

次に、適切な難易度と能力の発揮具合です。
これは前回のエントリで記載した通り、チクセントミハイがTEDの中で言っていることです。
難しすぎず優しすぎないレベルで、かつ能力を発揮できる取り組み。 
このバランスの活動でなければフローは生まれません。

3つ目は集中できる環境です。
反対に言えば集中を阻害する要因の排除です。
TV、インターネット、他人の話し声、室温、等々。人によって色々あると思いますが、そういった集中を阻害する要因を遮断し、集中できる環境を作る必要があります。

4つ目。心をリソースフルな状態にしましょう。
心の中がネガティブな感情で一杯ならパワーは発揮できません。
リソースフルな状態の作り方はNLPの観点からでもかなりの手法がありますので、別のエントリで詳しく記述します。

5つ目は活動に100%の心理的エネルギーを注ぐということです。つまり全力投球。 
全力で活動するからこそ集中力が生まれ、さらにその先に楽しさを感じることができます。
ただこの100%の心理的エネルギーは心がリソースフルであるかどうかが影響してきます。

最後6つ目は直接的フィードバックです。
つまり、やったことに対して何かしらのフィードバックがあるということです。
ゲームにハマる要素の1つはすぐにフィードバックがあるからです。
やってもやっても何のフィードバックも戻ってこないのであればフロー化は難しいと言われています。
 
以上がチクセントミハイが提唱するフローの生み出し方にいくつかプラスアルファを加えた僕なりのストラテジーです。
フロー化について調べれば調べるほどコーチングのやっていることと重なる部分が多いと感じました。
考えてみると日々過ごす時間の多くがフロー状態となれば、かなり高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
今よりも高い生産性を発揮したい方は是非フロー状態で仕事ができているかどうか考えてみてはいかがでしょうか。