僕が尊敬する人の1人、武井壮さん。
やってくれましたね!世界マスターズ陸上4×100mリレーで金メダル獲得!!
本当にすごい!口だけでなく本当に実現させるところがたまらなくカッコイイです。
目標達成コーチとして気になったのは、彼のメンタル面や習慣でした。
コーチングの見地から彼の何が成功要因となったのかを分析してみたいと思います。
色々思い当たることはありますが、特に感じたのは以下の2つ。

1: 世界一になるというヴィジョンを持ち、そのセルフイメージを持っている
まず、陸上の世界チャンピオンになれるという明確なヴィジョンを持っています。
そのヴィジョンは非常に具体的で、心の底からそれを目指したいと思っています。
加えて、十種競技の元日本チャンピオンだったということもあり、それを実現できるというセルフイメージを持っています。
ヴィジョンは価値観と本当に整合したものでなければエネルギーが湧いてきません。
また、そこに到達できるというイメージが抱けていなければ、つまり自己効力感が低ければ、挫折してしまう可能性も高いです。
武井さんはこのあたりがまず明確に持てていると感じます。 

2: 目標達成に必要な行動が分かっていて、日々それを実行する仕組み化(習慣化)ができている
武井さん曰く、世界一になるために費やしたのは、毎日1時間を700日、計700時間の練習だそうです。
陸上をされてきた経験と頭の良さで、金メダルを獲るまでに必要な努力量が分かっているのでしょう。
そして、その努力を続ける仕組み、日々練習する習慣化が完璧にできていたため毎日前進し、この偉業に繋がったのだと思います。
この”行動を習慣化する”というのは本当に重要です。
武井さんの生活、言動の中から、習慣化に繋がるポイントが2つ含まれているように感じました。

まず、1つ目はスモールステップです。
どんなに忙しくても1時間は作れる。だから毎日続けられる。
いきなり1日に限界まで練習するペースで始めてしまうと、パニックゾーンの領域で負荷がかかりすぎて途中で挫折する可能性が高いです。
一説では21日〜66日続けることで習慣となると言われており、1日1時間を無理のないペースで続けた結果、それが生活の一部となり習慣化されたのだと思います。
心理学的に言うと、最初はストレッチゾーンで苦痛だと感じていた練習が、コンフォートゾーンが広がり苦痛ではなくなったということだと思います。

そして2つ目はアウトプットです。
「1日1時間で世界を獲る」というコメントをテレビやラジオで公言したり、自身の身体の仕上がりをTwitterなどで公表したり。
やっていることを周りに伝えるアウトプットをすることはモチベーションの維持に非常に効果的です。
「毎日仕事の後に練習するのが嫌だと思うことはないのですか?」という問いに対して武井さんは、
「毎日嫌だと思う。今日はいいんじゃないって。そういう弱い自分と毎日戦っている。でも応援してくれる人がいるからやるんだ」
とコメントされています。
アウトプットをすることで、ドリームサポーターから応援コメントとエネルギーをもらい、それによりモチベーションを保つという好循環が起こっているのだと思いました。

フローのこととかもっと色々と書きたいことはありますが、上記の2点が特に重要だと感じました。
特に習慣化のところでは色々な学びがあると思います。
1日たった1時間、されど1時間です。
1時間の積み重ねで夢は叶うんだと教えてくれた出来事でした。
武井さん、これからも応援しています!
そして、自分も武井さんのように人に夢のある世界観を見せられる人になりたいと強く思いました。
takeiso