先日、自己効力感の高め方について記載しましたが、今回は自己肯定感の高め方について記載します。

自己肯定感(Self-Esteem) 
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情のこと。
反対語は自己否定。

自己肯定感の高め方については諸説ありますが、それらを統合すると大きくは2つかと思います。
①自己否定感の原因を突き止め除去、することと
②自己肯定感を醸成する取り組みを重ねていくこと、です。
これは、多くの場合、自己否定感を作っている過去があり、それを取り除かずに自己肯定感を増やしていくとしても、それはザルで水を掬っているようなもので、効果は薄いと思うからです。

①自己否定感の原因を突き止め除去
幼少期の家庭環境に原因があることが多いのですが、親や周りから言われた否定的な言葉、自身を周りに認めてもらえなかった経験が自己否定感を作っていることがあります。
この原因を突き止め、過去の意味付けを変えることで、自己否定感を取り除く必要があります。
これは一人ではなかなか難しいので、コーチやカウンセラーなどスキルを持つ人との対話を通して行うのが良いと思います。

②自己肯定感を醸成する取り組み
あとは、日常生活でできるだけ肯定的なセルフイメージを作り出すような仕掛けが必要です。
例えば、
1: ポジティブにフォーカスする
自分自身の良い部分、ポジティブな部分に焦点を当てるようにします。
焦点を変えるには質問を変えることです。
自分自身に対する効果的な質問を日常で問いかけるようにすることで、この思考の癖は変わっていきます。

2: 言葉を変える
自分が耳にする言葉で脳内にセルフトークが起こり、それがベースでセルフイメージは作られていきます。
ですので、肯定的な言葉を発しているとそういうセルフイメージが作られていくわけです。
言葉は自分自身のもとと、他人のものがありますが、まずは自分自身の言葉を変えましょう。

3: 周りにドリームキラーを置かない
自分の言葉ではなく、他の人から言われる言葉も非常に栄養します。
周りにドリームキラーがいる場合は、ネガティブな言葉を浴びせられるので極力自身の周りには置かないようにし、逆に自身を褒めてくれる/認めてくれるドリームサポーターを周りに置くようにしましょう。

4: 褒められたら素直に受け入れる 
周りから褒められても素直に受け取らない場合があります。
謙遜は日本の美徳の特徴の1つですが、褒められたときは素直に受け取り、感謝しましょう。
また褒められるコツですが、自身からも積極的に他人を褒めることです。与えたものは戻ってきますので。

5: 成功体験を積み重ねる
成功体験を積み重ねていくと自己効力感も自己肯定感も高まっていきます。
小さな成功体験を積み重ねていくことで、「自分にはできる」「自分はイケてる」と思うようになり、自己肯定感は高まっていきます。
成功体験は大きい必要はありません。小さいものをいくつも体験していくことの方が大事です。

6: 得意分野を持つ
得意分野を持つことは良いセルフイメージの拠り所となります。
得意分野や好きなことは人に話すときにイキイキと話すことができます。
これもポジティブな言葉となり自身の中に返ってくるので、得意分野を持つことはオススメです。


幸福感を生み出す自己肯定感。
少しずつでも高めることを心がけてみてはいかがでしょうか。
esteem