前回の”幸福の素”に続き、ネガティブ感情との向き合い方についてお伝えします。

”感情の質が人生の質”であり、ネガティブな感情ではなくポジティブな感情で頭と心を満たすと幸福度は高まると記載しました。
しかし、人の心はバイオリズム的にもどうしても浮き沈みはあり、生活する中でネガティブな感情を抱くこともあります。
その際、どうそれらの感情と向き合うかが非常に重要となってきます。

まず、悲しい出来事が起こった際にも、ポジティブに解釈できればそれにこしたことはありません。
7つの習慣が言うように、人間は、”刺激と反応の間に選択の余地”があるわけですから、辛い出来事に対しても意図的にポジティブな感情を選ぶことは可能なわけです。
そこで効果的なのが自分に対する質問です。
「この出来事から学べることは何だろうか?」
「この出来事の良い側面は何だろうか?」
これらを自分に問いかけることで、辛く厳しい出来事からも出来るだけポジティブな感情が湧き上がってくるように思考の癖付けをするのが一番です。

例えば、以下のような場合です。
財布を落としてしまった場合
「あまりお金を入れていなくて良かった」
「新しい財布を買うチャンスだ」

仕事で思うように成果が出せなかった場合
「自分の弱みを克服するチャンスだ」
「神様が試して来てるな、負けへんぞ!」


しかし、それでもネガティブな感情が起こったら、以下のプロセスで対処してみて下さい。

1: 感じている感情を特定・認識する
まず自分の感じている感情を特定することがスタートです。

2: 感情の肯定的意図を探る
ネガティブな感情にも肯定的なメッセージがあり、それを認識します。
例えば、フラストレーションを感じていたなら、それは”あなたはもっとできますよ”というメッセージを送ってくれていることに気づく必要があります。
「もっと自分はできるはずなのにできていない。だから今やらなければならないことがありますよ。」
とあなたに語りかけているのです。
このように、ネガティブな感情が伝えようとしている肯定的な意図をきちんと受け取りましょう。
この肯定的意図は、アンソニー・ロビンズの言葉で言うと”行動のシグナル”です。

フラストレーションの他にも様々なネガティブな感情の肯定的なメッセージがあります。
長くなるので別の機会としますが、各ネガティブな感情とそこに潜む肯定的なメッセージをまとめたいと思います。

3: ネガティブな感情に感謝し、メッセージに沿って行動する
「もうメッセージは受け取りました。伝えてくれてありがとう。」とネガティブな感情に感謝し、そのアドバイスに従った行動をとりましょう。
ここまで来れば、ネガティブな感情は少なくなってきていると思います。
なぜなら、ネガティブな感情と感謝の感情は同居できないからです。

幸福感へと繋がるネガティブな感情の対処法。
これが癖付けできてくると確実に幸福感は上がっていきます。
僕もコーチング・NLPを勉強し最も効果があったと思うことの1つです。
是非皆さんもお試し下さい。

※上記のストラテジーは、アンソニー・ロビンズの「成功法則」とNLPの肯定的意図をベースに森祐介がアレンジしたものです。

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