NLPの代表的な手法でメタモデルとミルトンモデルがあります。
非常に効果的だと言われているこの2つは実は性格的には逆方向のアプローチとなります。
今日はメタモデルについて説明します。
メタモデルは、情報収集、明確化、制約の認識、選択肢の拡大などの目的で使用され、
簡単に言うと”具体化”していくアプローチになります。

手法を説明する上で、NLPのメタプログラムについて理解する必要がありますが、以前書いた、
Map of the Worldメタプログラムのエントリを見て頂けたらイメージしやすいかと思います。
Map of the Worldのエントリでも記載していますが、私たちは情報を受け取る際、
一般化、歪曲、省略して受け取っています。
そして、自分たちの体験を語る際も同様に一般化、歪曲、省略して話しています。
このまとめられたり、曲げられたり、欠落されたりした情報を明確にしようと試みるものが、メタモデルです。
要はチャンクダウンするツッコミをどんどん入れていき、話の曖昧な部分をクリアにしていくプロセスになります。

メタモデルは以下の一般化・歪曲・省略の3つに分類される12のパターンから構成されています。

◆一般化
・可能性の叙法助動詞...無意識のうちに限界を定めている。
・必要性の叙法助動詞...~すべきだ、~すべきではない、と決めつけている。
・普遍的数量詞...全て、いつも、誰でも、決して~ない、一つも~ないなど、例外を認めることがない。
※効果的質問:「もし〜したら、しなかったらどうなりますか?」「いつも?」「一つも?」

◆歪曲
・等価の複合観念...二つの異なる文章が同じ意味になっている。
・前提...何かの前提が隠されている。
・因果...原因と結果の関係がある。
・憶測...他人の気持ち・考え方を決めつけている。
※効果的質問:「どうしてそれが分かるのですか?」

◆省略
・不特定名詞...誰が?いつ?何が?どこで?誰に?などが省略されている。
・不特定動詞...具体的にどのように行われたのかが示されていない。
・比較...比較対象が省略されている
・判断...評価・判断基準が省略されている。
・名詞化...プロセスを静止した名詞化してしまう。
※効果的質問:「何が?」「誰が?」「いつも?」「どんな?」「証拠は?」


相手と話をしている際、内容が一般化、歪曲、省略されていないかに注意して話を聞いてみて下さい。
そして、それが感じとれたのであれば、メタモデルを意識して話をしてみて下さい。
きっと曖昧な部分がクリアになっていき、話し手も聴き手もスッキリするのではないかと思います。 

metamodel