「部下によってタイプが違うので、どう指導したらよいか分からない」
こういう思いをお持ちの方は少なくないのではないかと思います。
部下のタイプを知り、それぞれに適切な指導方法がわかれば、マネジメントに大きく役立ちます。
そのうちの1つが1つが能力・意欲マトリクスです。
nimatrix


これは上記で表現している通り、能力と意欲の2軸でマトリクス化したものです。
最終的には能力も意欲も高い人を育成するという目的のもと、いずれかあるいは両方が低い人に対してはどう対応すればよいのかということをまとめたものです。

◆能力も意欲も低い
①意欲を高める
・現状を明確に認識させる
・やる気のある分野を見極める
・最終目標を設定する
②能力を高める
・すぐ成果の出る仕事を与える
・指導と訓練を行う
③意欲を長続きさせる
・頻繁にフィードバックを与える
・褒める、育てる
④常時近くで見守り、落伍しないよう監督する

◆能力は高いが意欲は低い
①意欲がわかない理由を突き止める
・仕事の内容、人間関係、個人的な理由
②モチベーションを高める
・得意な仕事のイメージを強調する
・小さな成功体験を積ませる、
③見守りつつ、適宜フィードバックを与える

◆意欲は高いが能力は低い
①早い段階でコーチングに時間を割く
・アドバイスやトレーニングを実施する
・分からないことを質問させ、丁寧に説明する
②失敗を許す条件を整え、学習させる
③進歩があれば口出しを控える

◆能力も意欲も高い
①自由裁量に任せる
・目標を設定する(達成方法は任せる)
・折を見て誉める
・任せても放任はしない
②責任を持たせる
・意思決定に関わらせる
・積極的に意見を聞く
③リスクを負わせる
・少し背伸びした目標や仕事を与える
・管理しすぎない

全ての人へ同一の教育を行うことはベストな選択ではありません。
その人の個性・特性を見極めてそれぞれのタイプに合ったコーチングや指導を行うことが求められます。
マネジメントに関わる方は是非活用してみて下さい。