今、友人の紹介で、村上龍の”愛と幻想のファシズム”という小説を読みまくっています。


世界恐慌に直面する日本を、新しい政治結社を創り日本を動かしていくという内容で、目が回るほどダイナミックに物語が展開していくので非常に面白いです。
この小説の中で、”快楽”という言葉が何度も出てきます。
「快楽とは、生き延びるのに必要なことがらをやった場合に与えられる」
「男の容量を決定するのは、その二つだ。情報と快楽」

快楽自体についての深堀はここでは割愛しますが、コーチングにおいて快楽は非常に重要なポイントです。
もっと言うと、痛みと快楽との付き合い方です。
人間は本能的に、痛みを避け、快楽を得ようと行動します。
例えば、ある人はタバコと快楽が繋がっているので、体に悪いと思いながらも喫煙します。
反対に、タバコが将来の病気(痛み)に繋がると思っている人は吸いません。
この痛みと快楽は意識していないところ(潜在意識)でも働きつづけ、人を動かすので、表層の意識よりもよほどパワフルです。
従って、喫煙者が禁煙したい場合、タバコというものに対する痛みと快楽の解釈を変更するのが効果的です。
頭で「禁煙する」と思っているレベルでは不十分ということです。 
※痛みと快楽の解釈を変更はすることは、メタプログラムモダリティ・サブモダリティのエントリで記載しているので良かったら読んでみてください。

何が痛みで、何が快楽か。
これらとの付き合い方で未来が大きく変わること言っても過言ではないと思います。
あなたにとっての痛みは何ですか? 快楽は何ですか?

pain-pleasure