人は無意識のうちに自分の限界を”自分で”決めてしまっていることがよくあります。
「ノミと天井」や「繋がれたゾウ」の話は有名ですが、これは人間も同じです。

「ノミと天井」
わずか数ミリの体長でありながら、それの何十倍もの高さを飛ぶことができるノミ。
コップに入れられたとしても、ノミは軽々と外に飛び出します。
しかし、コップに蓋をした状態でしばらく経過したノミは、
その蓋を外したとしてもそれ以上高く飛べなくなっています。

「繋がれたゾウ」
インドではゾウを飼う際、足をロープで杭に繋ぐそうです。
子どもの頃から杭に繋がれていたゾウは、大人になっても逃げ出そうとはしません。
大人のゾウの力を持ってすれば杭は楽々と杭を抜けるにもかかわらずです。

この2つの物語から学ぶ教訓は、
無意識のうちに心が天井(限界)を作ってしまうことがある
ということです。 
過去に「無理だ」「できない」と思った経験が、自分自身の限界という天井を作ってしまいます。
ですので環境は本当に本当に大事です。

「君はできる!何でもできる!すごい!もっとできるんじゃない?」
という言葉を浴びながら生活する子どもと

「そんなのやめとけ。どうせ無理だ。お前にできっこない。」
という言葉を浴びながら生活する子ども。

この子達の心の限界がどのくらいの差になるかを想像するのは難しくないと思います。

かくいう僕も自然と天井を作ってしまっていることがありました。
そんな時、
周りの方々の勇気づけてくれるあたたかい言葉”や、
難しいことに挑戦し、それを実現している人を身近に感じる”ことなどで
自分の天井がふっ飛んだという経験が何度かあります。
こういう方々には本当に感謝しています。
おかげで今では自己効力感はかなり高まり、
だいたいのことは実現できるとポジティブに物事を捉えられるようになりました。
今度は僕自身が周りの人たちの天井を飛ばせる人でありたい、
僕がコーチングやファシリテーションの研究を行なっている背景には
こういう思いが強くあります。

過去の経験で知らずにできてしまっている天井。
そんなものはふっ飛ばして、心の力を解放してあげましょう。
何だってできる。人生は可能性で溢れていますから。
openair