日々お世話になりまくっているスターバックスがちょっと前から
"Starbucks Rewards"なるプログラムをスタートしました。
これは、コーヒーを購入毎にスター(ポイント) がたまり、
そのポイントに応じてお気に入りの商品と交換できるというサービス。
このRewardsが始まった当初は、
「はいはい。よくあるポイントね。こんなのに釣られないぞ。」
と思っていました。
しかし、つい先日、カフェを探している時、ポイントを貯めたいがために
近場のタリーズやコメダじゃなく、スタバを探している自分に気づきました。

か、完全にどハマりしている(笑)  

ということで、このスタバのRewardsというプログラムについて
ゲーミフィケーションの見地から考察してみようと思います。
ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素をゲームでないものに活用すること。
言い換えると、ゲームの楽しさや人を熱狂させる要素を教育やビジネスに応用しようとする概念です。
この分野は僕のメンター坂井さんが専門家なのでよく勉強させていただいています。
ゲーミフィケーションの構成要素をまとめた表を見ながら
スタバのRewardsがどんな要素を使っているのか考察してみます。
rewards-gamification
メンターのゲーミフィケーショについてのまとめは、もっと多くの情報が詰まっていますが、
今回はシンプルに欲求・メカニクス・コンポーネントの3つのフレームでまとめました。
※メカニクスとコンポーネントは、”ウォートン・スクール ゲーミフィケーション集中講義”の引用です。
各欲求にヒットする大きな要素がメカニクス、
メカニクスを達成するための具体的な手段がコンポーネント、
といったイメージです。
Starbucks Rewardsに使用しているであろう要素を赤色で示してみました。
1つづずみてみましょう。

まず、このRewardsがくすぐっている欲求は、
達成欲、収集欲、驚きたい欲(集めたらどうなるのか?) あたりかと思います。

これらの欲求に整合するメカニクスはこのあたり。
・チャレンジ:努力が必要な課題
・リワード:達成に与えられる恩恵 
・フィードバック:実施状況を把握できる
・リソースの獲得:収集可能なアイテムを得る
スターを集め(リソースの獲得)、ポイントがたまるとプレゼント(リワード)
進捗状況をwebでチェック(フィードバック)できるというプログラム(チャレンジ)ですね。

そして具体的なコンポーネント。
・アチーブメント:定められた目標
・バッジ:アチーブメントを視覚的に表現
・レベル:進歩におけるステップ
・ポイント:進み具合を数字で表したもの
・クエスト:目標と報酬を伴う予め設定されたチャレンジ
・リーダーボード:進捗状況の視覚的な表示
・コレクション:アイテム収集
・コンテンツのアンロック: 目標達成することで使用可能になる

これらのコンポーネントはRewardsでは以下のように具体的に活用されていると考えます。
段階的にレベルを設定(Green Starが貯まると次はGoldに)
現在のレベルを視覚的に表したバッジ(Star識別にGreen Starと表記)
ポイント獲得状況が見やすい(グラフ、獲得履歴)
貯まるとアンロックされるコンテンツ(eTicket、限定プレゼント)
rewards

こうしてゲーミフィケーションの観点からStarbucks Rewardsを見てみると
改めてよく設計されたプログラムだなぁと思いました。
個人的にはとにかくポイントをため切りたいという達成欲と
達成時にアンロックされる状態の見たさに特にくすぐられてる感があります。

これはビジネスでの活用例ですが、冒頭に記載したように、
ゲーミフィケーションは教育でも非常に効果を発揮します。
教育現場における好事例なんかも、また機会があれば考察、紹介してみようと思います。

あ、あと4ポイントでGold Starやん。
もう1杯コーヒー飲んできます。