昨日は、定例のインストラクショナルデザイン研究会の研究日でした。
今回の学習テーマは、
の第7章:デジタルメディアの協同的製作物をデザインする
Designing Collaborative Production of Digital Media
でした。

この章のポイントは”デザイン”です。
そもそもの大前提として、学習者は社会の中の一員として活躍する方法を
学習を通して学ぶべきであるという考え方があります。
※これはLPP(正統的周辺参加)という概念ですが、また別途まとめます。
そして今の社会は高度にデジタル化された社会のため、
デジタルを活用しながら自身の価値を社会の中で発揮する、
そういうデジタルリテラシーを育む必要があると言っています。
その方法の1つとしてチームでのもの作りを推奨しています。
これは、アイデアやプロジェクトなど、形のないものを作るということも含まれています。
そのプロセスの中で、一人ひとりがデザイナーとしての能力を磨いていく。
社会に出れば、決まった答えのない問いに対して、
自分たちで答えを見つける、あるいは作っていかなければいけません。
そのためには、デザイナーとしてクリエイティビティを発揮し、
様々なものを形にしていく必要があり、そのスキルを学ぶ必要があるということです。 
知識を詰め込むだけでは社会に出てからなかなか役立てられません。
蓄えた知識をいかにして活用できる知恵へと変えていくか。
そしてどう周りと協調しながら知恵を使い答えを作りあげていくか。
このテーマでの学習設計について色々と議論を深めました。
学校ももちろんそうですが、企業の人材育成に大いに役に立ちそうです。 

詳細な情報は、日本インストラクショナルデザイン研究会でまとめていますので、
ご興味のある方はレジュメは差し上げますのでご連絡ください。

毎回ですが、この研究会では本当にすごい学びに溢れているなと感じます。
最先端のインストラクショナルデザインの情報を、教育現場と企業の育成現場の経験者が
それぞれ噛み砕きながら議論し反芻していくので、中身がものすごく濃いです。
知識をいかに学校や企業という教育現場に活用していくか。
近々、皆さんが学べる用にコンテンツもまとめてお届けしていきます!
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