営業研修の準備で、営業について色々と勉強し直していると、
営業とコーチングは非常に通じるものがあると感じることがありました。
それは”人が行動に移る時の心理的変化”をいかにして作るのかという点です。

今回、学習した営業のスタイルは”質問型営業”というものでした。 
その名の通り、”質問”をフル活用した営業です。
「質問だけでクロージングまでできますよ」とまで言及した内容でした。
「いやいや言い過ぎやろw」、と思っていましたが、中身にはかなりの納得感がありました。
具体的な話法までは書けませんが、以下が主なポイントです。
・お客様は自分の欲求を分かっていない
・なのでまず、質問することで欲求に気づいてもらう
・さらに質問し、欲求を明確に具体的に
・不安などがあれば、それも質問し具体的に

ポイントをまとめると、
まず自分で気づいていない欲求や不安に気づいてもらう。
欲求が満たされる、または不安が解消される
と自分で認識すれば人は行動へと繋がりやすい。
営業活動とはその心理的な変化をそっと引き出すという内容でした。
この心理面へのアプローチは正にコーチングそのものです。

北風と太陽の話で言うところの、太陽的アプローチですね。
相手に行動してもらおうと思うと、外から圧力で押しつける北風的アプローチは、
本人の気持ちまでは動かすことはできません。
引き出し、共感し、寄り添い、自ら行動したくなるよう働きかける方がはるかに効果的です。 
人は自分の思った通りにしか動かないのですから。

営業でお客様がなかなかYesと言ってくれない。
組織で思うように人が動いてくれない。
そんな時は、質問を使った太陽的なアプローチをとってみてはいかがでしょうか。
本人の認知が変われば状況は変わるかもしれません。 
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