サッカーW杯、日本代表、惜しくも決勝トーナメントでベルギーに敗戦しちゃいましたね。
僕は一睡もしないままパブリックビューでマジのガチで応援しまくってました。
さて、今回の日本代表ですが、実はかなり期待を寄せていました。
それは、チームが一体感という点で非常に良い状態にあると感じていたからです。
タックマンモデルという理論から見たときにそう感じたので考察として残しておこうと思います。
モデルの詳細は過去のエントリをご覧いただけたらと思うのですが、
簡潔に言うと、機能するチームになるためには以下の通り一連のプロセスが存在します。
①形成期→②混乱期→③規範期→④機能期→⑤解散期

ここでのポイントは”混乱期”です。
混乱期をメンバーがともにしているかどうかでチームの団結感は大きく変わってきます。
チームビルディングの研修でも、共通の課題・困難をチームに与え、
メンバー同士力を合わせてその困難を乗り越えようとする機会を意図的に作ります。
これらの経験を共にすることでメンバー間に結束力が生まれ、良いチームへと成長していくわけですね。

さて、ここで日本代表に話を戻しましょう。
日本代表は混乱期を経験してきたのでしょうか。
これはYesだと思います。いくつか思い当たる節があります。
・W杯直前の監督交代
 →新しい監督の指導の下、メンバーはどうしていくべきかを話し合った。
・監督交代後、勝ち星が続かない状況
 →勝てない状況をどう打破するかをメンバー間で議論した。
・ポーランド戦でのボール回しとそれに対する批判
 →世界各国から批判も浴び、ある種の混乱が生じた。

特に効果的な混乱期だと感じたのはポーランド戦のボール回しの件です。
選手達はあの出来事で更に燃え、結束がより強くなったと思います。
決勝トーナメントに勝ち上がるために監督があの判断を下し、
その後、監督自身がその指示を出したことについて選手に謝ったそうです。
選手に謝れること自体、監督としての器の大きさを感じますが、
これにより、選手達は
「監督の判断が正しかったと自分たちが証明しよう」
と逆に燃え上がり一体感が増したのではないかと感じています。
ただこのように選手が思うためには選手との信頼関係が必要不可欠です。
選手と強い絆で結ばれていた西野監督だからこそ生まれた一体感だと思います。
これを生み出せたことこそが前監督のハリル氏との一番の違いだったのではないでしょうか。

良い人間関係というベースの上に、混乱期を共に乗り越えることで、高いパフォーマンスが発揮できた。
これが、タックマンモデル的見地からの日本代表チームの分析です。
結果は残念でしたが、現在の日本代表の出せる力を出しきった素晴らしいパフォーマンスだったと思います。
本当に感動する試合でした。夢をありがとう!
4年後は、更に良いチームへと成長し、是非ともベスト8、いや優勝を!!
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