本日までvimeoで当映画が無料公開とのことで、改めて鑑賞したのでメモとして残します。ビバ・日曜日!
神話学者のジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅」をテーマとしたこの映画。
ジョーゼフ・キャンベルは世界中の神話を研究し、それらには共通の法則があることを見出します。
それが「Hero's Journey:英雄の旅」
この映画は、様々な著名人が英雄の旅の大事な教えについて語るという構成です。
各分野で活躍している彼らが、自分の人生のある部分と英雄の旅の教えを重ね、
それらがどんな意味を持つのか、なぜ重要なのか等について語ってくれます。
単に理論だけ書かれているものは頭に入りづらいですが、この映画では物語と共に語られるのですっと頭や心に入ってきます。
なぜなら物語の方が豊かだからです。"Story is richer."(映画の中でも言われています)

このエントリは「気づき・学び」のカテゴリにしようかとも思ったのですが、あえて”キャリア”にしました。
学生からよく
「自分のやりたいことが分からない」「何をすれば良いか分からない」
という質問をもらうことがあります。
その度に、「自分のやりたいことを見つけるために動くしかないね」というような回答をしていたのですが、この映画の中にある種の答えが語られていました。

"内なる声に従い続けること"
”それを見つけるために行動し続けること”
”壁(多くの場合、それは怖れ)にぶつかった時に、勇気を持ってそれを乗り越えること”
”旅が終わり旅の本質を持ち帰り、周りに分け与えることで世界は変わっていくこと” 
”それらの冒険・探究を続けることが、自分自身の人生を生きることにつながる事” 
これらは人生・キャリアについての教えそのものだと思います。

さくっと観れて、人生の本質について教えてくれる良い映画だと思います。
書籍の方も気になる方はこちらを読んでみてください。


以下、フィルムの中の名言のメモです。
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危機には2つの意味がある。
危:危険(Danger)、機:機会(Opportunity)
ピンチはチャンスとは正にこのこと。

神話で死はモチーフである。
脱皮しない蛇は死ぬ。"The snake which cannot cast its skin has to die." byニーチェ
神話において死とは、生物学的な死ではなく、変化が起こることを示している。
No deth, No life.
No deth, No transformation.
No death, No change.

"Follow your bliss."(至福を追求せよ。内なる声に従え)
悟りに至る3つのポイント
存在(SAT: being-ness)
意識(CIT: consciousness)
歓迎(ANANDA: bliss)

どんな事をしている時に時間を忘れているか?
この世のお金と時間を気にしないで良いなら、いかに自分を表現するか?

君の父親が気にするのは君の安全だ。
安全のために人生を放棄したら至福を見つけることはできない。

自分を外に出さないと見つからない。
Strech yourselfd

至福の追求を阻害するものは恐れ、周りからどう思われるかという怖れだ。
至福を追求しなさい。そうすれば、喜びが苦痛を焼き尽くすだろう。
Find a place where there is joy and the joy will burn out the pain.

どの冒険の旅にもそれぞれドラゴンが待ち構えている。
それは、あなたができないと感じている鱗で覆われた生き物だ。
また、それは怖れそのものだ。
怖れを感じていても前進する勇気を持つことだ。
自分の怖れと向き合わずに勇者と呼ばれた人はいない。
勇気も筋肉も同じ。鍛えることで強くなっていき、できることが増える。
自分の内側の悪い部分と向き合うことが変容の一部になる。

人生において光栄なことは、自分自身であることだ。
"The privilege of a lifetime is being who you are."

旅をして始めの場所に戻る。
大切なのはその旅の本質を持ち帰り、それを分け与えること。
きっとそれで世界は変わっていく。
勇者が持ち帰る者を待つ村人Aか、村を救う勇者になるか。
自分は勇者でありたい。