グループワークの1つの手法でThink-Pair-Shareというものがあります。
これは協同学習を促すアクティブラーニングのグループワークの1つです。
やり方はその名前の通りで以下の3ステップで行います。

【プロセス】
①Think:1人で考える
②Pari:ペアになって話す
③Share:より大人数で共有する
think-pair-share

【メリット】
・自分の考えをアウトプットすることで、思考の整理と伝える経験が獲得される
・1人で考える時間を確保することで、対話で話せないことが少なくなる
・ペアで話すというルールにより、フリーライダーを少なくできる
 (大人数の議論になると何もしないフリーライダーが出やすい)

【デメリット】
・時間がかかる(Think:〜5分程度、Pair:3〜10分、Share:10〜20分)
 ※上記は目安です。時間に余裕があればたっぷりとりたいところです
・ペアになりにくいことがある(メリットでペアだとフリーライダーを少なくできると書きましたが、それでもペアを作ろうとしない人が出ることがあるのもまた事実です)
→ペアになれない人を防ぐためには、1回目のペア作成は自由な組み合わせではなく、
具体的にこちらから指示を出してしまうというやり方があります。
「まずは隣の人とペアになってください。隣の人がいない人はいない人同士でペアを作ってください」
みたいな形でファシリテーターがある程度促して強引にでも最初のペアを作らせます。
その後、「2回目以降は自由にペアになってください」と促すと、比較的スムーズに流れやすいです。

また、レイアウトについてもやりやすい場合とそうでな場合があります。
3人掛けの固定された横長の机が並ぶ大学の教室のような場合だと、
真ん中の人が動きづらいなどの問題が生じます。
このような自由に移動することが難しいような場合は、
左右、前後でペアを作るなどの工夫が必要となります。

この手法はライフナビ・プロジェクトでもかなり活用しています。
特に初対面の人が集まる場などでは最初のチェックインやアイスブレイクでこれを使います。
「これから皆さん立ってもらって自由にペアを作ってもらいます。
 ペアになったら、自分の名前と今日ここに来た理由をお互いに伝え合ってください。
 1分後スタートするので今のうちにここに来た理由を考えてくださいね。
 時間は5分とりますのでできるだけたくさんの人と話し合ってください。ではスタート!」
みたいな感じです。これだけでもかなり場がほぐれます。 
また、チェックアウトでも使ったりします。
学びを共有する場合は、全体での時間を厚めにとったります。
是非色々と試してみてください。