昔、マインドマップの講座でご一緒させていただいた磯西先生からお声がけいただき、
11月と12月に大阪の東香里小学校でカンボジアとの遠隔交流授業を担当させていただきました。
普段の仕事は大学生への授業や社会人への研修等が中心ですが、
ご要望あれば小学校でも中高でもどこでも何でもやります。楽しいことなら何でも!

まず授業の目的や目指すことについて事前に先生方と話し合いました。
「どのようなことを子ども達に学んで欲しいか」
「どんな気持ちで授業を受けてもらいたいか」
「授業の後どうなっていて欲しいか」
等々を話し合い、授業目標を設定。
日本を知る、世界を知る、自分達の行動で世界は変わると感じる、英語への興味を持つ等々、
全部書き切れないので割愛しますが、しっかりと言語化するまで話し合いました。
そして、授業の中でよりリアルに海外を体験して欲しいと思い、
カンボジア支援団体のNPO法人Globe Jungleの友人に協力いただき、
Zoomでカンボジアと接続した交流授業を設計し実施しました。
(南美ちゃん、きーちゃん、本当にありがとう!)

何より大事にしたいと思ったのは、皆んながワクワクできるかどうか。
「何を教えるか」ももちろん大事ですが、
もっと学びたい」と思ってもらえるか、
の方が遥かに大事だと感じています。
今回はその学びのモチベーションが心の底から湧いて出るような授業にしたいという思いがかなり強くありました。
前々から、日本人の英語力の低さは問題視されてきていますが(実際にアジアでほぼ最下位)、
これは英語を学ぶモチベーションの低さに起因していると思っていました。簡単に言うと学ぶ動機がない。
例えばカンボジアでは英語が話せると観光客に物を売り収入を得ることができる。
だから学校に行けない子ども達も自学自習で必死で英語を勉強する。
自分の生活を豊かにしたいという強烈なモチベーションが、自身を英語の勉強へと駆り立てる。
日本の場合は良くも悪くも豊かな環境なので、英語を学ぶ他のモチベーションが必要だと思うんです。
そこで考えたモチベーションは、”外国の友達とコミュニケーションをとれる楽しさやワクワク感”。
これが子ども達の心の中でふつふつと湧き出てくるような状態をイメージして授業をデザインしました。

授業は、11月12日に1回目、12月1日に2回目を実施しました。
1回目(11月12日)
様々な世界について伝え、クイズを通して文化や歴史について一緒に考えました。
また、今流行りの鬼滅の刃の某エピソードを例として日本人としての責務の話もしたりしました。
カンボジアのことについては、Globe Jungleの石田さんより話してもらいました。
また次回の授業でお互いの国のことについて発表し合うと伝え、それぞれ発表の準備を進めてもらいました。
2回目(12月1日)
zoomにて日本とカンボジアを繋いでの交流授業。
Globe Jungleの吉田さんよりクメール語講座でのアイスブレイクからスタート。
その後、両国それぞれの国の文化や生活、学校についてのプレゼン。
東香里小学校の生徒達は一生懸命準備してくれた日本についての内容をしっかりプレゼンしてくれました。
カンボジア側は、学校や村の中の様子をカメラを移動しながら見せてくれ、4000km離れた外国のことをリアルに伝えてくれました。

初回の生徒さんの感想を少し共有します。しっかり感じてくれてて嬉しくなりました!
それにしても子ども達のプレゼンのレベルの高さや感受性の豊かさに驚ききました。
「世界のことはあまり知らなかったし、きょう味がなかったけれどきょう味をもてて良かった」
「英語をがんばる!(いろんな人としゃべれるように)」
「カンボジアに対する見方が変わって、もう少し自己主ちょうしてみようかなと思った!」
「森さんと石田さんの話を聞いて思ったことは、世界はとても広いということと、いろいろな人がいるんだなということです。」
「もっともっといろんなことを知っていいろんな人とこうりゅうしたいです。」

授業はまだまだ序章。
今後はITツールを使って子ども達同士でどんどん英語で交流が進んでいくような構想を先生方と話しているところです。またみんなに会いたいなぁ。
両国の子ども達がイキイキワクワクと学びに夢中になっている未来をイメージして。

東香里小学校の学校だよりと小学校のブログでも掲載していただきました!

Otayori
 
図1図2