Values in Action Inventory of Strength(VIA-IS)という強み診断ツールがあります。
これは、ポジティブ心理学で有名なマーティン・セリグマン博士らにより2002年に開発されました。
これまで190以上の国々で広く使用されるなど、認知度もそれなりに高いようです。
VIA-ISは120個の設問で構成され、約15分で自身の強みを診断することができます。
しかも”無料”です。
VIA-ISでは強みは24個あるとされ、自身の最も強い1番から最も弱い24番までの順序を知ることができます。
※「強み」は身体的・スキル的なものもありますが、VIA-ISでは「人格面」のみにフォーカスしています。
24個中のトップ5が「自分の特徴」を表しており、それらの特徴を自己認識することで
以下のような効果があることが研究でも明らかになってきているようです。
  • 自信が増す
  • 幸福感が増す
  • 関係性の強化
  • 問題のマネジメント
  • ストレス減少
  • 目標の達成
  • 意味や目的の構築
  • 仕事のパフォーマンス向上
ポジティブ心理学にはすごい可能性があるとマーティン・セリグマン博士は言います。
過去の研究を紐解いてみると、1970年〜2000年までは、
うつ病や精神病の研究は45,000件もあるのに対し、
人間としての喜びや精神的健康等についての研究はたったの300件。
つまり、マイナスをいかに緩和するかという研究が中心で、
人の強みや幸せについての研究はほとんどされていなかったのです。 
博士がそこに着目したことで、ポジティブ心理学(Positive Psychology)という新たな学問の扉が開かれました。
そして、その流れの中でVIA-ISも開発されたということです。

というわけで、私も早速診断してみました。(こちらから無料で診断できます)
「Language」で日本語を選択するとストレスなく診断できると思います。

私の場合、結果はこんな感じでした↓(PDFで文字が重なっているのがちょい微妙です) 
①親切心、②ユーモア、③スピリチュアリティ、④感謝、⑤忍耐力 
VIA1
VIA2
VIA3


強み診断ツールと言えば、クリフトンストレングス(ストレングスファンダー)が有名で、
私も何度か診断したことがあるのですが、VIA-ISについては今回初めて実施してみました。
双方を比べてみると、強み・資質をクリフトンストレングスは34個にまとめているのに対し、
VIA-ISの方は24個ですので若干少なく、より性格面だけに焦点を当てているので、
どちらかというとクリフトンストレングスの方が仕事面では使えそうな印象を持ちました。
ただ、無料で15分くらいで診断できますので、1度やっておいても損はないと思います。

仕事で成果を出すためにも、幸せになるためにも、自己認識(Self-awarness)はすごく重要です。
社会人はもちろん、就活でも十分使えるツールだと思いますので学生や生徒の皆さんにもオススメの診断ツールです。