先日、本学(大学・短大両方)の新入生向けオリエンテーションで「交流企画」を担当させていただきました。
この企画は、入学したばかりで友達もおらず不安な気持ちを抱える新入生が、スムーズに大学生活に慣れるよう、主に友達作りをサポートすることを目的としています。
企業では、これに似た施策として「オンボーディング」という取組を実施することがよくあります。
”On-boarding”とは、「飛行機や船に乗り込む」という意味の単語で、「新しいメンバーが早期に組織に馴染み、力を発揮できるようにするための取り組み」を指します。
ちなみに、こちらの書籍

では、オンボーディングプロセスには4つの支援があると述べられています。(p.237)
①セーフティネット支援(精神支援)
②ネットワーク支援(人脈・知識の媒介支援)
③フィードバック支援(内省支援)
④メンタリング支援(業務支援)

今回の交流企画では、上記の「②ネットワーク支援」が主な目的となります。
友達の存在は偉大です。
授業や課題についての相談できることで、不安の解消に繋がり、
また、友達との交流が楽しくなることで、今後の大学生活に希望が膨らみます。
自分からはなかなか声をかけづらい学生もいるので、大学側が友達作りをサポートしてあげることが重要だということで、この交流企画を実施しています。
企業だけでなく、大学でもオンボーディングの取組は必要だと思うんですよね。

では、交流企画の内容を一部ご紹介します。

Meet with Me
Lifenavi Projectで長年やってきたワールドカフェチックな対話の場
・4~5人でグループになり、16個の問いから話したい問いを4つ選びグループで対話
・時間が来たらホストを残して席替えし、再度対話
・対話の最後の5分くらいで、グループ内でSNS交換を促してあげるとGood!
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インタビューBINGO
・クラス内でペアになり自己紹介し合いながらインタビューシートの各項目を埋める
・インタビューした友達の名前をBINGOシートに記入する(真ん中は自分)
・学生番号でBINGOをし、当たった人はマイクで簡単に自己紹介(BINGOアプリを使えばGood!)
・上位5名に景品をプレゼント(景品があることでかなり盛り上がります笑)
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Project Adventure
大学院の授業で学んだProject Adventureのワークを参考に実施しました。
・Zoom:31枚の繋がる絵を個々人に1枚ずつ持たせ、言葉で説明しながら1列に並べる
 ※書籍についてはこちらでレビューしてます。
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・ネームトス:円になって座り、友達の名前を呼びながらボールをパスし合う
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・フープリレー:円になって手を綱ぎ、フラフープを一周させる。1周したら作戦会議しもう1周
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3年前にスタートした当初は1日40分だけの短時間企画だったのですが、今年は60分×3日間と枠を拡大していただいたので、よりじっくりと実施することができました。(本音を言うと3日間丸々欲しいくらいですが)
新入生同士が繋がり、友達の輪が広がったなら嬉しい限りです。
また、教育的側面からも、関係性の土台がなければ、グループワーク等のアクティブラーニングはなかなか機能しないということがあります。
大学でアクティブラーニングが普及しない理由の1つはここにあるんじゃないかと思います。
(自分も昔、某大学の授業で学生が全くグループワークにノッてこず、大滑りした経験があります。。)
クラス、学年、延いては大学全体で広く良い関係性を構築し、協同学習の土台を整え、
楽しく能動的・協同的な学びが溢れる大学にしていきたいですね。
新入生の皆さん、仲良い友達を沢山作って、大学生活を満喫してください!