昨日は、「星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン」に参加してきました。
無謀だと思えるレベルのBig Challenge!
先に結果からお伝えすると、、、何とか完走できました!!!(涙)
道中、リタイアも考えるほど過酷な状況でしたが、何とか色んなピースがうまいこと繋がって、制限時間14時間の直前(13,4分前)にギリギリでゴールできました。
折角の機会なので、レースの記録と、リフレクションを残しておこうと思います。
【前日】
今回一緒に参加する大学院仲間のヤスさん、雄也さんとペンション「森のふぁみりぃ」に前泊。
この前泊もまた楽しい時間です。
レース当日は、朝3時に朝食を食べ、ゼッケン等の準備をして、3時半頃過ぎには会場に向けて出発です。
【現地到着〜スタート】
荷物を預け、無料で提供されている食べ物・飲み物を適当に胃袋に放り込む。
看板前で記念撮影し、
スタートの瞬間を待つ。
5時15分。いよいよスタート!
【スタート〜】
野辺山ウルトラマラソンのコースは、2つの大きな山を越えていきます。
スタートから18kmぐらいまでは最初の山で結構な登りの時間が続きます。
この頃まではヤスさんの後ろを追いかけて走ってました。
コース最高地点でパシャリ。
この後50km地点くらいまで下りの道のりが続くのですが、ヤスさんは光の速度で消えていきました。
【〜42km地点】
最高地点から42kmくらいまでは下り坂なので、割と楽しく走れていました。
しかし、徐々に両足首に痛みが。そりゃ66kgの身体をこの2点で支え続けたらそうなりますわ。
ちなみに、この大会は100kmの他に、42kmと68kmのコースもあります。
42km地点ではフルの部の方達がゴールしていて、実況などもあり、テンションが上がりました。
【〜68km地点】
42kmを通過し、50kmくらいまでは何とかゆっくりでも走り続けることができました。
50kmのエイドでは、その場で蕎麦を打って提供してくれていたので美味しくいただきました。
50kmのエイドを出てから、徐々に身体に異変が起こり始めます。
両足首に続き両膝の痛みが。加えて、両腿の前側と右の腿の裏側が攣りそうに。
「身体が鉛のように重い」という表現がありますが、正にその状況。
「痛い」「重い」「攣りそう」この三拍子が揃った結果、走れなくなりました。
前半でタイムの貯金はできていたものの、歩きながら徐々にその貯金が食い潰されていきます。
このペースのままだと制限時間でのゴールができなくなる。
ここで「完走できない or リタイヤ」という可能性が頭をよぎります。
体力面・精神面など総合的に考えるとこの辺りが1番きつかった。
足が攣らないようにエイドで塩分タブレットや梅干し、クエン酸水などをとにかく摂りまくり、身体が持つことを祈りがなら歩く&ちょい走るを繰り返して前に進みます。
そして、何とか第4関門(68km)へ到着。
【〜79km】
第4関門を越えると、2つ目の山の向かってコースは伸びていきます。
蕎麦を食べながら、隣のランナーから「この先の馬越峠でかなり体力を削られるので、それまでは身体が軽くても絶対飛ばさない方がいいですよ」とアドバイスをもらいました。
(いや、もうとっくに体力はゼロですよ)と心の中で思いつつ、恐怖の馬越峠に向かっていきます。
このタイミングで、お守り代わりにヤスさんにもらったロキソニンを摂取しました。
結果的にこれが救世主となります。
ロキソニンの効果で痛みが消え、身体も軽くなり、再度走れるようになりました。
更に、峠に入ると、ここで奥の手の音楽を発動。
Airpodsで名曲から元気をいただきながら峠を駆け上がっていきます。 ZARDは神です。
※峠の登りは歩いている人がほとんどでしたが、痛みが消えたテンションで上り坂も駆け登りました。
そして、何とか馬越峠を登り切り、第5関門を突破。
【〜90km】
峠を越えてからは90km地点あたりまで下りが続きます。
実は峠の頂上でロキソニンが切れたのかまた痛みが再発してきたため、とあるランナーの方に1錠いただきました。
見知らぬ自分に大切なロキソニンを分けてくれるなんてどんだけ良い人なんだ。
今思えば、この1錠がなかったらゴールできていなかったと思います。本当に感謝です。
この勢いで87km地点の第6関門も突破。
【〜ゴール】
後はゴールを目指すだけ。 ですが、ラスト10kmがまた長い。
「これほんまに1km? 2kmぐらい走ってない?」って思うほどに、全然進まない。
しかし、制限時間は刻一刻と迫っている。
身体が重くても、痛くても、気合いと根性で前へ。
そして、遂にゴールの瞬間が訪れます。
安堵の気持ちと、迎えてくれる仲間や現地の声援に、一気に気が緩みました。
ものすごく久しぶりに嬉し泣きしました。
結果は、制限時間14時間ギリギリの、13時間46分29秒(グロスタイム)でした。
これは、100km男子の部の参加者1364名中、565位という順位。
ちなみに、完走数は711名で、完走率は56.9%だったようです。
自分で言うのもなんですが、上出来です。
と、ここまでがレースの回顧ですが、これ以降は全体のリフレクションです。
【予習しててよかったこと】
ありがたいことに過去何回も出場&完走経験のあるヤスさんより色々と事前指導を受けていました。
コース展開やペース、事前準備(栄養補給)等々。
こういう情報がなければ、ウルトラ初心者の自分にはまず完走は無理でした。
事前に情報を得て、正しい戦略を持って臨むことはやっぱり超重要だと改めて感じました。
【予想外だったこと】
予想していなかった問題は大きく2つ起こりました。
まず、何より大きな問題は、足の痛みが予想以上だったこと。
人間痛みには勝てません。
一瞬なら気合で誤魔化せますが、何時間も激痛が続くようでは気持ちがやられます。
今思い返せば、ロキソニンを自分でも用意しておくべきでした。
次に、足が攣りかけたこと。これは気温がモロに影響しました。
実は、レース当日は最高気温が例年よりも10℃ほど高く、過去最低の完走率になると予想されるほどの猛暑でした。
※気温が高くなるにつれて完走率は下がるようです
特に暑さ対策は考えていなかったので、アホみたいに汗をかき、その結果、足が攣りかけながら走る羽目になってしまいました。
【それでもうまくいった理由】
森の強靭な胃袋が過酷なレースを支えてくれました。
だいたい5km毎にエイドが設置されていたのですが、ほぼ全てのエイドでとにかく食料&水分補給をしまくりました。
うる覚えですが、だいたい以下のものを胃袋に放り込みました。
(食料)おにぎり3個、パン2切れ、蕎麦2杯、塩分タブレット15個、梅干し3個、干し葡萄3個、カントリーマアム5個、ドーナツ2個、チョコレート2個、オレンジ4切れ、マスカット2個、パイン2本、さくらんぼ5個
(ドリンク)ポカリ、水、クエン酸水、お茶などをエイド毎に飲みまくりました
この他、走りながら、エナジージェル類6本、アミノバイタル4本、塩GEL3本を摂取しました。
こうやって書くと、かなりの量を飲み食いしてますね(笑)
でもこの胃袋のおかげで、何とか足が攣るのもギリギリで防げたんだと思います。
【出場してみて(総括)】
いやぁ、アホほどしんどかった(笑)
間違いなく、これまでの人生で体力的に最もしんどい経験でした。
でも、ゴールの瞬間には、何にも変えられないほどの大きな感動がありました。
やっぱり想像を超える感動は、簡単には味わえないですね。
この大会に誘ってくれたヤスさん、一緒に挑戦してくれた雄也さんに心から感謝です。
そもそも自分1人では、このレースに参加するという選択は絶対にしてないです。
明らかに自分の限界の外の挑戦(パニックゾーン)だったので、選択肢にすら入らなかったと思います。
それでも、仲間とならば「ちょっとやってみようかな」という気になれる。
正しい戦略を立て、攻略に必要な練習を(これもしんどいですが)共に頑張れる。
その結果、自分1人では到達できない領域まで、ぐーんと自分の限界が引き延ばされる。(最近接発達領域)
そして何より、しんどい挑戦も共に楽しめる。
「仲間とともに何かに挑戦するって本当に素晴らしい」結論、ココです。
野辺山ウルトラという大きな挑戦は終わりましたが、また仲間と新しい挑戦を探そうと思います。
無謀だと思えるレベルのBig Challenge!
先に結果からお伝えすると、、、何とか完走できました!!!(涙)
道中、リタイアも考えるほど過酷な状況でしたが、何とか色んなピースがうまいこと繋がって、制限時間14時間の直前(13,4分前)にギリギリでゴールできました。
折角の機会なので、レースの記録と、リフレクションを残しておこうと思います。
【前日】
今回一緒に参加する大学院仲間のヤスさん、雄也さんとペンション「森のふぁみりぃ」に前泊。
この前泊もまた楽しい時間です。
レース当日は、朝3時に朝食を食べ、ゼッケン等の準備をして、3時半頃過ぎには会場に向けて出発です。
【現地到着〜スタート】
荷物を預け、無料で提供されている食べ物・飲み物を適当に胃袋に放り込む。
看板前で記念撮影し、
スタートの瞬間を待つ。
5時15分。いよいよスタート!
【スタート〜】
野辺山ウルトラマラソンのコースは、2つの大きな山を越えていきます。
スタートから18kmぐらいまでは最初の山で結構な登りの時間が続きます。
この頃まではヤスさんの後ろを追いかけて走ってました。
コース最高地点でパシャリ。
この後50km地点くらいまで下りの道のりが続くのですが、ヤスさんは光の速度で消えていきました。
【〜42km地点】
最高地点から42kmくらいまでは下り坂なので、割と楽しく走れていました。
しかし、徐々に両足首に痛みが。そりゃ66kgの身体をこの2点で支え続けたらそうなりますわ。
ちなみに、この大会は100kmの他に、42kmと68kmのコースもあります。
42km地点ではフルの部の方達がゴールしていて、実況などもあり、テンションが上がりました。
【〜68km地点】
42kmを通過し、50kmくらいまでは何とかゆっくりでも走り続けることができました。
50kmのエイドでは、その場で蕎麦を打って提供してくれていたので美味しくいただきました。
50kmのエイドを出てから、徐々に身体に異変が起こり始めます。
両足首に続き両膝の痛みが。加えて、両腿の前側と右の腿の裏側が攣りそうに。
「身体が鉛のように重い」という表現がありますが、正にその状況。
「痛い」「重い」「攣りそう」この三拍子が揃った結果、走れなくなりました。
前半でタイムの貯金はできていたものの、歩きながら徐々にその貯金が食い潰されていきます。
このペースのままだと制限時間でのゴールができなくなる。
ここで「完走できない or リタイヤ」という可能性が頭をよぎります。
体力面・精神面など総合的に考えるとこの辺りが1番きつかった。
足が攣らないようにエイドで塩分タブレットや梅干し、クエン酸水などをとにかく摂りまくり、身体が持つことを祈りがなら歩く&ちょい走るを繰り返して前に進みます。
そして、何とか第4関門(68km)へ到着。
【〜79km】
第4関門を越えると、2つ目の山の向かってコースは伸びていきます。
蕎麦を食べながら、隣のランナーから「この先の馬越峠でかなり体力を削られるので、それまでは身体が軽くても絶対飛ばさない方がいいですよ」とアドバイスをもらいました。
(いや、もうとっくに体力はゼロですよ)と心の中で思いつつ、恐怖の馬越峠に向かっていきます。
このタイミングで、お守り代わりにヤスさんにもらったロキソニンを摂取しました。
結果的にこれが救世主となります。
ロキソニンの効果で痛みが消え、身体も軽くなり、再度走れるようになりました。
更に、峠に入ると、ここで奥の手の音楽を発動。
Airpodsで名曲から元気をいただきながら峠を駆け上がっていきます。 ZARDは神です。
※峠の登りは歩いている人がほとんどでしたが、痛みが消えたテンションで上り坂も駆け登りました。
そして、何とか馬越峠を登り切り、第5関門を突破。
【〜90km】
峠を越えてからは90km地点あたりまで下りが続きます。
実は峠の頂上でロキソニンが切れたのかまた痛みが再発してきたため、とあるランナーの方に1錠いただきました。
見知らぬ自分に大切なロキソニンを分けてくれるなんてどんだけ良い人なんだ。
今思えば、この1錠がなかったらゴールできていなかったと思います。本当に感謝です。
この勢いで87km地点の第6関門も突破。
【〜ゴール】
後はゴールを目指すだけ。 ですが、ラスト10kmがまた長い。
「これほんまに1km? 2kmぐらい走ってない?」って思うほどに、全然進まない。
しかし、制限時間は刻一刻と迫っている。
身体が重くても、痛くても、気合いと根性で前へ。
そして、遂にゴールの瞬間が訪れます。
安堵の気持ちと、迎えてくれる仲間や現地の声援に、一気に気が緩みました。
ものすごく久しぶりに嬉し泣きしました。
結果は、制限時間14時間ギリギリの、13時間46分29秒(グロスタイム)でした。
これは、100km男子の部の参加者1364名中、565位という順位。
ちなみに、完走数は711名で、完走率は56.9%だったようです。
自分で言うのもなんですが、上出来です。
と、ここまでがレースの回顧ですが、これ以降は全体のリフレクションです。
【予習しててよかったこと】
ありがたいことに過去何回も出場&完走経験のあるヤスさんより色々と事前指導を受けていました。
コース展開やペース、事前準備(栄養補給)等々。
こういう情報がなければ、ウルトラ初心者の自分にはまず完走は無理でした。
事前に情報を得て、正しい戦略を持って臨むことはやっぱり超重要だと改めて感じました。
【予想外だったこと】
予想していなかった問題は大きく2つ起こりました。
まず、何より大きな問題は、足の痛みが予想以上だったこと。
人間痛みには勝てません。
一瞬なら気合で誤魔化せますが、何時間も激痛が続くようでは気持ちがやられます。
今思い返せば、ロキソニンを自分でも用意しておくべきでした。
次に、足が攣りかけたこと。これは気温がモロに影響しました。
実は、レース当日は最高気温が例年よりも10℃ほど高く、過去最低の完走率になると予想されるほどの猛暑でした。
※気温が高くなるにつれて完走率は下がるようです
特に暑さ対策は考えていなかったので、アホみたいに汗をかき、その結果、足が攣りかけながら走る羽目になってしまいました。
【それでもうまくいった理由】
森の強靭な胃袋が過酷なレースを支えてくれました。
だいたい5km毎にエイドが設置されていたのですが、ほぼ全てのエイドでとにかく食料&水分補給をしまくりました。
うる覚えですが、だいたい以下のものを胃袋に放り込みました。
(食料)おにぎり3個、パン2切れ、蕎麦2杯、塩分タブレット15個、梅干し3個、干し葡萄3個、カントリーマアム5個、ドーナツ2個、チョコレート2個、オレンジ4切れ、マスカット2個、パイン2本、さくらんぼ5個
(ドリンク)ポカリ、水、クエン酸水、お茶などをエイド毎に飲みまくりました
この他、走りながら、エナジージェル類6本、アミノバイタル4本、塩GEL3本を摂取しました。
こうやって書くと、かなりの量を飲み食いしてますね(笑)
でもこの胃袋のおかげで、何とか足が攣るのもギリギリで防げたんだと思います。
【出場してみて(総括)】
いやぁ、アホほどしんどかった(笑)
間違いなく、これまでの人生で体力的に最もしんどい経験でした。
でも、ゴールの瞬間には、何にも変えられないほどの大きな感動がありました。
やっぱり想像を超える感動は、簡単には味わえないですね。
この大会に誘ってくれたヤスさん、一緒に挑戦してくれた雄也さんに心から感謝です。
そもそも自分1人では、このレースに参加するという選択は絶対にしてないです。
明らかに自分の限界の外の挑戦(パニックゾーン)だったので、選択肢にすら入らなかったと思います。
それでも、仲間とならば「ちょっとやってみようかな」という気になれる。
正しい戦略を立て、攻略に必要な練習を(これもしんどいですが)共に頑張れる。
その結果、自分1人では到達できない領域まで、ぐーんと自分の限界が引き延ばされる。(最近接発達領域)
そして何より、しんどい挑戦も共に楽しめる。
「仲間とともに何かに挑戦するって本当に素晴らしい」結論、ココです。
野辺山ウルトラという大きな挑戦は終わりましたが、また仲間と新しい挑戦を探そうと思います。
コメント