「大学の1回あたりの授業は一体いくらなんだろう?」
前々から抱いていたこの問いについて考えてみたいと思います。
大学といっても国立・私立の他、学部によっても様々ですが、
ここは、自分が所属する私立大の文系学部をイメージして、以下の条件でシミュレーションしてみます。
・4年間の学納金:約360万円
・卒業に必要な単位数:124単位
・1授業:90分×15回で2単位
まず、1年間で考えてみます。
・1年間平均取得単位数:124単位÷4年=31単位
・1年間平均受講授業数:31単位÷2単位=15.5授業
・1年間平均受講授業回数:15.5授業×15回=232.5回
つまり、1年間で90分授業を232.5回受けていることになります。
4年間の学納金を4で割ると約90万円/年なので、90万円÷232.5回=3,870円となり、
1回あたりの授業を受講する金額は約4,000円弱と算出できました。
実際は、この金額に大学までの交通費や、教科書代、下宿代(一人暮らしの場合)等も含めると、更に高額なものとなります。
自分が大学生だった頃は1人暮らしもしていたので、家賃なども合わせると、実際は倍くらいになるのではないかと思います。(ほんと、親には迷惑かけました。感謝しかないです。)
この金額を見て思ったことが2つあります。
まず、学生に対しては、授業にかかっているお金に現実的に向き合うことで、授業に対する意識や参加態度が変わるのではないか、ということです。
おそらく多くの学生が、「この授業にこれだけのお金を払っている」という意識がなく、何気なく授業を受けているのではないかと思うんです。(実際、自分もそうでした)
行動経済学でも「同じ物やサービスでも、無料で得た場合より、自分でお金を払った場合の方が価値を感じる」ということが言われているので、授業でもそのような認知の変化に繋げられないかなと。
少しでも多くの学びを受け取ってもらいたいので、こういうことも伝えていくのも必要かなと思いました。
もう1つは、教員としての視点です。
学生に対して、エラそうに「たくさん学べ」と言っている自分の授業は、果たして金額に見合う、いやそれ以上の価値を届けられいるのか、ということです。
1回あたり約4,000円ということは、1科目(15回)あたり約6万円。
学生に「授業に値付けしてみて」と言ったら、おそらくこれより安い金額を言われるんじゃないかと思います。
学生に聞いてみようかな。いや、怖くて聞けないかも(汗)
高い授業料を払っている、未来ある学生に対して教える者である以上、この数字と真摯に向き合い、価格以上の価値ある授業をやっていかなきゃいけないなと改めて思いました。
ちなみに、過去に自分が通っていた大学院についても計算してみました。
グロービス(単科で受けたマーケティング経営戦略基礎)は6回の授業で12万強なので、1回あたり約2万円 (⊙⊙)ファッ!
そして、先日卒業した立教大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 リーダーシップ開発コース(LDC)は、1回あたり12,000円強でした (⊙⊙)ファッ!
でもLDCの場合は、卒業に必要な15科目より6つ多く授業を履修していたので、実際の授業単価は8,800円でした。
・学納金:2,588,000円(2年間)、1科目につき14回の授業
・修了要件単位数:30単位(15科目)(1回の授業あたり:12,323円)
・受講した授業数:42単位(21科目)(1回の授業あたり:8,802円)
一見、高いように思えるかもしれません。
いや、実際、他の大学院よりは高額です。
でも十二分にその価値はあったと感じています。
想像以上の学びと成長がありましたし、人生の指針ができ、今後のキャリアビジョンも描け、
一生もんの仲間たちに出会え、実際に仕事面でも色々と発展していっていますので。
間違いなく、これまでの人生で最高の自己投資でした。
要は費用対効果。
授業料が高くても、それ以上の価値ある授業ができていればその学校は繁栄するし、
逆に、どれだけ安くても全く成長できないスカスカな授業をやっている学校に未来はない、ということだと思います。
もっともっと学生の成長に資する価値ある授業ができるように。自戒を込めて。。
前々から抱いていたこの問いについて考えてみたいと思います。
大学といっても国立・私立の他、学部によっても様々ですが、
ここは、自分が所属する私立大の文系学部をイメージして、以下の条件でシミュレーションしてみます。
・4年間の学納金:約360万円
・卒業に必要な単位数:124単位
・1授業:90分×15回で2単位
まず、1年間で考えてみます。
・1年間平均取得単位数:124単位÷4年=31単位
・1年間平均受講授業数:31単位÷2単位=15.5授業
・1年間平均受講授業回数:15.5授業×15回=232.5回
つまり、1年間で90分授業を232.5回受けていることになります。
4年間の学納金を4で割ると約90万円/年なので、90万円÷232.5回=3,870円となり、
1回あたりの授業を受講する金額は約4,000円弱と算出できました。
実際は、この金額に大学までの交通費や、教科書代、下宿代(一人暮らしの場合)等も含めると、更に高額なものとなります。
自分が大学生だった頃は1人暮らしもしていたので、家賃なども合わせると、実際は倍くらいになるのではないかと思います。(ほんと、親には迷惑かけました。感謝しかないです。)
この金額を見て思ったことが2つあります。
まず、学生に対しては、授業にかかっているお金に現実的に向き合うことで、授業に対する意識や参加態度が変わるのではないか、ということです。
おそらく多くの学生が、「この授業にこれだけのお金を払っている」という意識がなく、何気なく授業を受けているのではないかと思うんです。(実際、自分もそうでした)
行動経済学でも「同じ物やサービスでも、無料で得た場合より、自分でお金を払った場合の方が価値を感じる」ということが言われているので、授業でもそのような認知の変化に繋げられないかなと。
少しでも多くの学びを受け取ってもらいたいので、こういうことも伝えていくのも必要かなと思いました。
もう1つは、教員としての視点です。
学生に対して、エラそうに「たくさん学べ」と言っている自分の授業は、果たして金額に見合う、いやそれ以上の価値を届けられいるのか、ということです。
1回あたり約4,000円ということは、1科目(15回)あたり約6万円。
学生に「授業に値付けしてみて」と言ったら、おそらくこれより安い金額を言われるんじゃないかと思います。
学生に聞いてみようかな。いや、怖くて聞けないかも(汗)
高い授業料を払っている、未来ある学生に対して教える者である以上、この数字と真摯に向き合い、価格以上の価値ある授業をやっていかなきゃいけないなと改めて思いました。
ちなみに、過去に自分が通っていた大学院についても計算してみました。
グロービス(単科で受けたマーケティング経営戦略基礎)は6回の授業で12万強なので、1回あたり約2万円 (⊙⊙)ファッ!
そして、先日卒業した立教大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 リーダーシップ開発コース(LDC)は、1回あたり12,000円強でした (⊙⊙)ファッ!
でもLDCの場合は、卒業に必要な15科目より6つ多く授業を履修していたので、実際の授業単価は8,800円でした。
・学納金:2,588,000円(2年間)、1科目につき14回の授業
・修了要件単位数:30単位(15科目)(1回の授業あたり:12,323円)
・受講した授業数:42単位(21科目)(1回の授業あたり:8,802円)
一見、高いように思えるかもしれません。
いや、実際、他の大学院よりは高額です。
でも十二分にその価値はあったと感じています。
想像以上の学びと成長がありましたし、人生の指針ができ、今後のキャリアビジョンも描け、
一生もんの仲間たちに出会え、実際に仕事面でも色々と発展していっていますので。
間違いなく、これまでの人生で最高の自己投資でした。
要は費用対効果。
授業料が高くても、それ以上の価値ある授業ができていればその学校は繁栄するし、
逆に、どれだけ安くても全く成長できないスカスカな授業をやっている学校に未来はない、ということだと思います。
もっともっと学生の成長に資する価値ある授業ができるように。自戒を込めて。。
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