人材開発・組織開発コンサルティング、第5章のまとめです。。
これまで「人材開発・組織開発の7ステップ」のステップ1~4をまとめましたが、 今回は残りのステップ5〜7です。
・ステップ1:出会う
・ステップ2:合意をつくる
・ステップ3:データを集める
・ステップ4:フィードバックする
・ステップ5:実践する
・ステップ6:評価する
・ステップ7:別れる
前回のステップ4までで、とりまとめたデータをフィードバックし、対話・議論の場まで実践が進んでいます。
続いてのステップ5「実践する」は、対話・議論したアクションを実際に現場で実践してもらうフェーズになります。
確実にアクションに繋げるため、「何度も目的を打ち込むこと」や、「研修(学び)と研修(学び)の間にインターバルを設けて、転移を促すこと」、「オンラインとオフラインを活用すること」などがポイントとして述べられています。
クライアントが現場でアクションを実践したら、ステップ6「評価」に移ります。
まず、評価には実践内容を改善するために途中で行う「形成的評価」と実践効果を総括するための「総括的評価」があります。
それぞれ目的・方法・インパクトが異なるので、きちんと理解した上で実践に取り入れていきたいところです。
※教育現場でもここが混合しているケースが割と多いように思います。
そして、評価において非常に重要なポイントが、「評価の水準」です。
ここではカーク・パトリックの「4レベル評価モデル」が紹介され、「人材開発・組織開発においては、レベル3の「行動」までが責任範囲である」という合意が業界で生まれていると解説されています。
要は、「満足した」「学びがあった/成長した」というレベルの一歩先、「具体的に仕事で活かした」というレベルを目指そうということです。
また、研修実施数ヶ月後に行う「サクセスケースメソッド」も非常に参考になりました。
失敗例、成功例の双方を深掘りし、評価することで、改善に繋がる非常に有効な示唆が得られそうです。
そして、最後のステップ7「別れる」です。
本書では、クライアントが自走できる関係をつくり、健全にフェイドアウトしていくことが重要であると述べられています。
フェイドアウトが遅すぎると、クライアントは支援されることに浸ってしまい(支援漬け)、自分達の力で組織を変えていこうとするアクションが起こらなくなってしまいます。(慢性支援依存症)
また、コンサルタント側も、クライアントが自走できるようになることを真に目指していないと、「とりあえず研修して継続して稼がせてもらおう」と安きに流れてしまいます。
コンサルタントは生活のために「稼ぐ」という目的もあるため、この辺りは強い信念を持っていないと、本当に良い人材開発・組織開発コンサルティングはできないのだろうなと感じました。
※余談ですが、「当領域の課題が解決されたら解散します」と言っているNPO法人の話を聞いたことがあります。「存続」することではなく「課題解決」を目的としているという点で、上記の話と重なりました。
また、クライアントの自走に向けて、4種の置き土産「コンテンツ、人、制度、システム」を残すことも重要だと述べられています。
最後に、「別れ」のタイミングは、コンサルタントにとって重要な学びの契機でもあります。
コンサルタントとして、既存の仕事を横展開する「儲ける仕事」だけでなく、「能力を伸ばす」背伸びの仕事も積極的に実践していくことの重要性が語られていました。
そして、背伸びの仕事をやり切った際には「事例としてまとめること」も。
それは、振り返ることで自身の能力向上に繋がるだけでなく、新たな顧客獲得のための資産にもなるとのことでした。
これは自身の活動にも取り入れたいと思いました。
長くなりましたが、これで、「人材開発・組織開発の7ステップ」のまとめが完結です。
この7ステップを何度も復習しながら実践を重ね、組織のより良い課題解決ができるようスキルアップしていきたいと思いました。

以下、メモ
これまで「人材開発・組織開発の7ステップ」のステップ1~4をまとめましたが、 今回は残りのステップ5〜7です。
・ステップ1:出会う
・ステップ2:合意をつくる
・ステップ3:データを集める
・ステップ4:フィードバックする
・ステップ5:実践する
・ステップ6:評価する
・ステップ7:別れる
前回のステップ4までで、とりまとめたデータをフィードバックし、対話・議論の場まで実践が進んでいます。
続いてのステップ5「実践する」は、対話・議論したアクションを実際に現場で実践してもらうフェーズになります。
確実にアクションに繋げるため、「何度も目的を打ち込むこと」や、「研修(学び)と研修(学び)の間にインターバルを設けて、転移を促すこと」、「オンラインとオフラインを活用すること」などがポイントとして述べられています。
クライアントが現場でアクションを実践したら、ステップ6「評価」に移ります。
まず、評価には実践内容を改善するために途中で行う「形成的評価」と実践効果を総括するための「総括的評価」があります。
それぞれ目的・方法・インパクトが異なるので、きちんと理解した上で実践に取り入れていきたいところです。
※教育現場でもここが混合しているケースが割と多いように思います。
そして、評価において非常に重要なポイントが、「評価の水準」です。
ここではカーク・パトリックの「4レベル評価モデル」が紹介され、「人材開発・組織開発においては、レベル3の「行動」までが責任範囲である」という合意が業界で生まれていると解説されています。
要は、「満足した」「学びがあった/成長した」というレベルの一歩先、「具体的に仕事で活かした」というレベルを目指そうということです。
また、研修実施数ヶ月後に行う「サクセスケースメソッド」も非常に参考になりました。
失敗例、成功例の双方を深掘りし、評価することで、改善に繋がる非常に有効な示唆が得られそうです。
そして、最後のステップ7「別れる」です。
本書では、クライアントが自走できる関係をつくり、健全にフェイドアウトしていくことが重要であると述べられています。
フェイドアウトが遅すぎると、クライアントは支援されることに浸ってしまい(支援漬け)、自分達の力で組織を変えていこうとするアクションが起こらなくなってしまいます。(慢性支援依存症)
また、コンサルタント側も、クライアントが自走できるようになることを真に目指していないと、「とりあえず研修して継続して稼がせてもらおう」と安きに流れてしまいます。
コンサルタントは生活のために「稼ぐ」という目的もあるため、この辺りは強い信念を持っていないと、本当に良い人材開発・組織開発コンサルティングはできないのだろうなと感じました。
※余談ですが、「当領域の課題が解決されたら解散します」と言っているNPO法人の話を聞いたことがあります。「存続」することではなく「課題解決」を目的としているという点で、上記の話と重なりました。
また、クライアントの自走に向けて、4種の置き土産「コンテンツ、人、制度、システム」を残すことも重要だと述べられています。
最後に、「別れ」のタイミングは、コンサルタントにとって重要な学びの契機でもあります。
コンサルタントとして、既存の仕事を横展開する「儲ける仕事」だけでなく、「能力を伸ばす」背伸びの仕事も積極的に実践していくことの重要性が語られていました。
そして、背伸びの仕事をやり切った際には「事例としてまとめること」も。
それは、振り返ることで自身の能力向上に繋がるだけでなく、新たな顧客獲得のための資産にもなるとのことでした。
これは自身の活動にも取り入れたいと思いました。
長くなりましたが、これで、「人材開発・組織開発の7ステップ」のまとめが完結です。
この7ステップを何度も復習しながら実践を重ね、組織のより良い課題解決ができるようスキルアップしていきたいと思いました。

以下、メモ
ステップ5 実践する
1.とにもかくにも「目的」を打ち込んで、打ち込んで、打ち込む
・とりわけ「メリットは何か?(What’s merit?)」を明確にしておくことが重要
2.インターバルを設けて、転移を促す
・現場での実践機会(転移の機会)を設けて、学んだことを実践してもらう
・複数の学習機会をつくり、その間にインターバルの(実施期間)を、設け、学んだことを実践し、その結果をまた研修などに持ってくる
3.オンラインも、オフラインも活用する
・対面研修の泣き所(脆弱性):コストがかかるため何度も集めることが困難→オンラインではフォロー可能
・のりしろを作る
・最後
(1)今回の振り返りを行う
(2)次回に何をするのか
(3)今回と次回のインターバルの間に、どのような実践をしてきてほしいのか
(4)次回にどのような宿題を持ち寄ってほしいのか
・最初
「目標の打ち込み」「研修全体のスケジュール」「前回までの振り返り」
ステップ5「実践する」のまとめ
1.「目的を打ち込む」とは?
・ 研修やワークショップ、対話などのアクションを現場で実践していく際、もし参加者にその目的やメリットを理解してもらえていないまま進めてしまえば、アクションの効果は半減してしまう
・たとえば、研修を実施する場合は、その受講者に「なぜ、今、わたしたちが研修を受けなければならないのか?」「研修を受けると、どんなメリットがあるのか?」などをクリアに伝えなければならない
2.「インターバルを設けて、転移を促す」とは?
・人材開発・組織開発の施策では、「現場での実践機会(転移の機会)」を設けて、学んだことを実践してもらうことが重要
・特に、企業の戦略や目標達成にとって極めて重要な意味を持つものに関しては、人材開発・組織開発が単なる「イベント」で終わってしまわないよう、インターバル型で施策を設計していくとよい
3.「オンラインも、オフラインも活用する」とは?
・今後の人材開発・組織開発は、オンラインの活用で、学習者が「中長期のプロセスで変容」していくのを支援することが肝心
・オンラインの活用で学習機会を増やす場合、必ず毎回の研修やワークショップの冒頭で「目的の打ち込み」を行わなければならない
ステップ6 評価する
1.評価とは何か?
・評価を行う目的
①コンサルタントが自分自身で行なった支援プロセスを理解し、改善につなげること
②変革の成果をまとめ、さらなる変革の方向性を模索し、成果創出につなげていくこと
(1)評価の種類
・形成的評価(Formative Evaluation)
・Formする:形を整える(自分の実践を改善する)
・総括的評価(Summative Evaluation)
・Sum Upする:まとめる(自分の実践の効果を総括する)
・総括的評価を示すことで、経営からの信頼と資源を獲得し、研修の「持続可能性(サスティナビリティ)」を高めていかなければならない
(2)評価の水準
・カークパトリックの「4レベル評価モデル」
・1.Reaction(反応):受講者がどの程度、肯定的に反応したか
・2.Learning(学習):受講者がどの程度、目標とされた知識、スキル、態度を獲得したか
・3.Behavior(行動):学習イベント中に学んだことを、受講者がどの程度、仕事に戻った時に活用したか
・4.Results(成果):学習イベントとその後の定着jによって、どの程度結果が生み出されたか
※レベル3までが人材開発・組織開発の責任範囲であるという合意が生まれている
(3)評価のデザイン
①I群事後デザイン:人材開発・組織開発の働きかけを行ったグループのみからデータを取得
②I群事前事後デザイン:前(pre)と後(post)のデータを集め比較することで、働きかけの効果を評価
③II群事前事後デザイン:働きかけを行なっていないグループにも事前・事後に測定し、働きかけをしたグループと比較
③II群事前事後デザイン:働きかけを行なっていないグループにも事前・事後に測定し、働きかけをしたグループと比較
④単一事例実験法(ABA法):実践群だけに対して、時系列で働きかけを行なったり、止めたりし、その都度データを取得して効果を図る方法
2.経営にインパクトを与える評価
(1)企業内における評価手法の選択
・企業では③④は非現実的なため、①②が一般的
(2)「研修転移」を測る遅延質問紙調査
・経営者が欲しているのは、その働きかけが「しっかりと現場の役に立っていて、現場から感謝されているのか」「よりよいものになるようしっかりPDCAを回しているのか」「次年度も続けるのであれば、続けるべき理由はあるのか」等の判断材料
・研修転移(Transfer of Training):研修で学んだことを、しっかりと現場で実践し、成果につなげていくこと
・評価をレベル3の「行動」レベルで行うこと、研修転移までを測定することは、近年の人材開発・組織開発業界のトレンド
・「遅延質問紙調査」:1ヶ月〜数ヶ月ほどの期間を空けて、現場に戻って実践しているかどうかを尋ねる
・調査であると同時に、学んだことや自身が立てたアクションプランを思い出すきっかけになり、行動の実践を促す「リマインド効果」も期待できる
(3)評価をどこまで行うか
・人事情報をIRのデータとして公開していかなければならない動きが生まれてきている
・ISO30414:社内外に開示するべき人的資本の指標
(4)「数字」と「ストーリー」で説得せよ!
・「定量データ(数字)」と「定性データ(生声・エピソード)」を組み合わせると説得力が増す
・サクセスケースメソッド
・「研修で学んだことを、どの程度、仕事に活かせましたか?」
・「仕事に活かせた群」:次の実践に活かすためのヒントが得られる
・「仕事に活かせなかった群」:研修改善のヒントが得られる
・「厳密な評価」を目指すのではなく、「経営にインパクトを与え、現場に役立つために必要な評価は何か」ということを第一に、評価の内容や精度を、自分で考えて決めていく
ステップ6「評価する」のまとめ
1.「評価」とは?
・評価には、プログラムの内容や進め方を改善していくための「形成的評価(Formative Evaluation)」と、プログラム終了時にその総合的な効果を図る「総括的評価(Summative Evaluation)」がある
・評価の「水準」としては、ドナルド・カークパトリックが構築した、「レベル1 反応」「レベル2 学習」「レベル3 行動」「レベル4 成果」の4段階モデルがよく用いられる
・評価の「デザイン」には、働きかけを行なったグループのみに効果測定を行う方法や、働きかけを行なった実験群と何も行なっていない統制群の2グループを比較して効果測定を行う方法などがある
2.「企業における評価」とは?
・企業における評価の目的は、働きかけの効果を「厳密に測定する」ことはではなく、あくまでも「経営・現場にインパクトをもたらす」ことにある。戦略上の重要度によって、評価の水準を変えるなど、手間やコストと天秤にかけて、現実的で効果の高い評価を行えばよい
・重要なのは、「現場の役に立っているのか?」「ラインんども継続する理由はあるのか?」といった点であり、働きかけから数ヶ月に、現場での行動の変化があったか、どのように仕事に活かせたか、と「転移」の度合いを尋ねる「遅延質問紙調査」を実施するのがおすすめである
ステップ7 別れる
1.相手が自走できる関係をつくる
(1)健全なフェイドアウトが原則
・コンサルティングの最終ゴールとは、クライアント自身が「自ら独力で実践をおこない、成果を上げる」ことであり、コンサルタントの役割は、それを「支援する」こと
・フェイドアウトが遅すぎて、「支援漬け」にしてしまえば、やがてクライアントは「慢性的支援依存症」に陥る
・共依存関係:自分の頭で考えることのできないクライアントと、クライアントにいつまで経ってもしがみつくコンサルタントが、お互いにもたれかかている状況
・人材開発・組織開発の実践は、組織の関係者の中に共有され、仕組みとして定着すること、すなわち、組織学習されなければならない
(2)別れには「置き土産」が必要である
・コンサルタントがクラインアントに残せる「置き土産」
①コンテンツ
②人:Edusulting(Education + Consulting)
③制度
④システム
2.実践内容を事例としてまとめる
・コンサルタントの仕事
・これまで何度もやったことのあることを再生し、横展開していく仕事(=儲ける仕事)
・これまでやったことのない背伸びの仕事(=能力を伸ばす仕事)
・ 背伸びの仕事を行なった際は、必ず振り返りを行い、できれば「事例としてまとめる」
ステップ7「別れる」のまとめ
1.「健全なフェイドアウト」とは?
・コンサルタントは、クライアントの自走(自ら独力で実践を行い、成果を上げる)」を促すために、早すぎず、遅すぎず、行なってきた実践が着実に定着するタイミングで、適切に「別れる」必要がある
・フェイドアウトが遅すぎると、いつまでも自走できない「慢性的支援依存症」に陥ってしまい、一方、フェイドアウトが早すぎても、実践が定着せず、単なる「打ち上げ花火」に終わる可能性がある
・コンサルタントは、クライアントを支援(サポート)しつつ、適切なフェイドアウトのタイミングをさぐり、自走のために「コンテンツ」「人」「制度」「システム」などの「置き土産」を用意する
2.「コンサルタントの経験学習」とは?
・クライアントとの「別れ」のタイミングは、コンサルタントにとっても重要な学びの契機でもある。すなわち、今回の課題解決プロセスにおける自らの実践・経験を振り返り、学びを得る「コンサルタントにとっての経験学習」のための絶好のタイミング
・人材開発・組織開発のコンサルタントが提供する価値は、ほぼ「無形」である。特に、自身にとって「背伸びの仕事」を行なった際には、必ず振り返りを行い、その実践を「事例(成果)」としてまとめて、新たなクライアント獲得にも役立てていくことが望ましい
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