メタ認知の構成要素や特徴をまとめ、教育への提言を行った論文をレビューします。
論文はこちら(被引用数:3,396件 (2025年1月25日時点))
Schraw, G., & Moshman, D. (1995). Metacognitive theories. Educational psychology review, 7, 351-371.
メタ認知については疑う余地もないほど重要だという共通認識が広がっていますが、当然課題もあります。筆者らは、「個人が認知構造に関する知識をどのように調整するかという問題は、研究者からほとんど注目されてこなかった(King & Kitchener, 1994; Kitchener, 1983; Kuhn, 1989)」という点に着目し、「個人が様々な種類のメタ認知の知識と調整スキルを、メタ認知理論と呼ばれる体系化された認知的枠組みに統合する方法を考察する」ことを目的として本論文を執筆しています。
内容は、メタ認知の「理論」「調整」「メタ認知の変化をもたらす要素」「メタ認知のアセスメント」「教区への示唆」といった項目で綴られています。
ざっとポイントをまとめます。
①メタ認知の知識を体系化するため
②形式化された枠組みの中で、自身の認知活動を理解し計画するため
・メタ認知は、「認知の知識(Knowledge of Cognition)」と「認知の調整(Regulation of cognition)」という2つの主要な側面を含む
認知の知識(Knowledge of Cognition)
・個人が自身の認知や認知一般について知っていること
・以下の3種類が含まれる
①宣言的知識(declarative knowledge): 自分の能力や学習方法に関する知識
②手続き的知識(procedural knowledge): 認知戦略の使い方に関する知識
③条件的知識(conditional knowledge): どのような場面で特定の戦略を使用するべきかの知識
認知の調整(Regulation of cognition)
・思考や学習をコントロールするメタ認知的活動のこと
・メタ認知の調整に共通する3つの重要なスキル
①計画
・適切な戦略の選択とパフォーマンスに影響を与えるリソースの割り当てを含む
・モニタリングとは、理解度や課題遂行状況をオンラインで認識すること
・大学での授業で扱われるような、明示的な理論構造を含む現象の高度に体系化されたもの
・指導プログラムに必要な3要素
①メタ認知的理論化の重要性の根拠
②インフォーマルおよびフォーマルのメタ認知的理論の例
③メタ認知的理論の構築方法
・プログラム例
ここまで。
メタ認知についてはざっくりとしたイメージしか持てていなかったのですが、本論文のおかげで、大きな枠組みを概観できたように思います。とは言え、一つ一つの概念などはまだ漠然としている部分があるので、今回の学びを下敷きにしながら、もう少し先にも学びを進めたいと思いました。
また、以下の内容については常に留意しつつ、メタ認知の向上を狙った授業にはこれらの要素を盛り込んでいきたいです。メタ認知の調整の「計画」「モニタリング」「評価」や、メタ認知の変化をもたらす「文化的学習」や「ピア相互作用」などは、PBLとも相性が良さそう。
アセスメントのポイントである「思考の外化」の手法も色々調べて取り入れていきたいです。
【メタ認知の知識】
①宣言的知識(declarative knowledge): 自分の能力や学習方法に関する知識
②手続き的知識(procedural knowledge): 認知戦略の使い方に関する知識
③条件的知識(conditional knowledge): どのような場面で特定の戦略を使用するべきかの知識
【メタ認知の調整(Regulation of cognition)】
①計画
②モニタリング
③評価
【指導プログラムに必要な3要素】
①メタ認知の理論化の重要性の根拠
②インフォーマルおよびフォーマルのメタ認知的理論の例
③メタ認知的理論の構築方法
論文はこちら(被引用数:3,396件 (2025年1月25日時点))
Schraw, G., & Moshman, D. (1995). Metacognitive theories. Educational psychology review, 7, 351-371.
メタ認知については疑う余地もないほど重要だという共通認識が広がっていますが、当然課題もあります。筆者らは、「個人が認知構造に関する知識をどのように調整するかという問題は、研究者からほとんど注目されてこなかった(King & Kitchener, 1994; Kitchener, 1983; Kuhn, 1989)」という点に着目し、「個人が様々な種類のメタ認知の知識と調整スキルを、メタ認知理論と呼ばれる体系化された認知的枠組みに統合する方法を考察する」ことを目的として本論文を執筆しています。
内容は、メタ認知の「理論」「調整」「メタ認知の変化をもたらす要素」「メタ認知のアセスメント」「教区への示唆」といった項目で綴られています。
ざっとポイントをまとめます。
メタ認知理論
・メタ認知理論とは、認知と認知の調整に関する知識を統合した理論
・「理論」とは、広範な経験的現象を説明し予測するために使用できる、比較的体系的な知識構造の意味
・「メタ認知理論」とは、広範な認知的およびメタ認知的現象を説明し予測するために使用できる、比較的体系的な知識構造の意味
・「理論」とは、広範な経験的現象を説明し予測するために使用できる、比較的体系的な知識構造の意味
・「メタ認知理論」とは、広範な認知的およびメタ認知的現象を説明し予測するために使用できる、比較的体系的な知識構造の意味
・メタ認知的理論は、心の認知的側面に焦点を当てた心の理論
※心の理論のすべてがメタ認知的理論に含まれるわけではない
・個人がメタ認知理論を構築する2つの理由※心の理論のすべてがメタ認知的理論に含まれるわけではない
・(a)理論を構成する構造化された知識と、(b)その理論が対象とする現象とを区別することが重要
・すべての理論は知識の構造であるという点で認知的だが、すべての理論が認知的であるわけではない①メタ認知の知識を体系化するため
②形式化された枠組みの中で、自身の認知活動を理解し計画するため
・メタ認知は、「認知の知識(Knowledge of Cognition)」と「認知の調整(Regulation of cognition)」という2つの主要な側面を含む
認知の知識(Knowledge of Cognition)
・個人が自身の認知や認知一般について知っていること
・以下の3種類が含まれる
①宣言的知識(declarative knowledge): 自分の能力や学習方法に関する知識
②手続き的知識(procedural knowledge): 認知戦略の使い方に関する知識
③条件的知識(conditional knowledge): どのような場面で特定の戦略を使用するべきかの知識
認知の調整(Regulation of cognition)
・思考や学習をコントロールするメタ認知的活動のこと
・メタ認知の調整に共通する3つの重要なスキル
①計画
・適切な戦略の選択とパフォーマンスに影響を与えるリソースの割り当てを含む
・計画能力とこのプロセスに関する知識は、幼少期から青年期にかけて発達し、10歳から14歳の間で劇的に向上する(Bereiter and Scardamalia, 1987)
②モニタリング・モニタリングとは、理解度や課題遂行状況をオンラインで認識すること
・モニタリング能力は徐々に発達するが、子供や大人でもかなり低い(Glenberg, Sanocki, Epstein, and Morris, 1987; Pressley and Ghatala, 1990)
・モニタリング能力はトレーニングと実践により向上する
③評価・学習した製品や調整プロセスを評価すること(典型例:目標や結論を再評価すること)
・メタ認知知識や計画などの調整スキルが評価に関連している(Baker, 1989)
メタ認知理論の特徴
・メタ認知的理論は、(a)幅広いメタ認知の知識と経験を統合し、(b)認知的行動の説明と予測を可能にする
・メタ認知理論の主な特徴
①個人がメタ認知の多様な側面をひとつの枠組みに統合することを可能にする(Kuhn, 1989)
・例:幼い子どもは、記憶や学習戦略に関する知識を認知の調整に活用することが難しい(Flavell et al., 1993)。その理由の一つとして、子どもたちがメタ認知的知識と統制スキルを統一された概念的枠組みの中で統合していない。その結果、子どもたちが自由に使えるスキルの多くは、学習した文脈を超えて適用することが難しく、活用されないままになっている(Kuhn, Schauble, and Garcia-Mila, 1992)。
②メタ認知理論は、個人が自身の認知、他者の認知、または一般的な認知を予測、調整、説明することを可能にする信念または仮定を調整する(Flavell, 1992; Montgomery, 1992)
・例:「優れた戦略の利用者(Good Strategy User)」(Pressleyら, 1987)は、可能な限り自動化された手順を使用し、計画的にリソースを配分し、戦略を適切に選択し、より深いレベルでの理解を目指して学習への動機付けを行うことで、記憶から関連知識を活性化させるという効果的な学習を行う
①個人がメタ認知の多様な側面をひとつの枠組みに統合することを可能にする(Kuhn, 1989)
・例:幼い子どもは、記憶や学習戦略に関する知識を認知の調整に活用することが難しい(Flavell et al., 1993)。その理由の一つとして、子どもたちがメタ認知的知識と統制スキルを統一された概念的枠組みの中で統合していない。その結果、子どもたちが自由に使えるスキルの多くは、学習した文脈を超えて適用することが難しく、活用されないままになっている(Kuhn, Schauble, and Garcia-Mila, 1992)。
②メタ認知理論は、個人が自身の認知、他者の認知、または一般的な認知を予測、調整、説明することを可能にする信念または仮定を調整する(Flavell, 1992; Montgomery, 1992)
・例:「優れた戦略の利用者(Good Strategy User)」(Pressleyら, 1987)は、可能な限り自動化された手順を使用し、計画的にリソースを配分し、戦略を適切に選択し、より深いレベルでの理解を目指して学習への動機付けを行うことで、記憶から関連知識を活性化させるという効果的な学習を行う
メタ認知的理論の種類
・3つの異なるタイプのメタ認知理論の提案
①暗黙理論(Tacit Theories)・自分が理論を持っているという意識を持たずに獲得または構築された理論(McCutcheon, 1992)
・幼い子供たちは知性の本質について「暗黙的」な理論を持っており、それが教室での行動に影響を与える(Dweck and Leggett, 1988)
②インフォーマル理論(Informal Theories)
・現象に関する信念や仮定の一部を個人が認識しているものの、それらの信念を統合し、正当化する明確な理論構造を構築するには至っていない断片的なもの
・暗黙理論と違い、ある程度の明示的メタ認知がある
・特定の領域に特化した存在として始まり(Kuhn et al., 1992; Paris and Byrnes, 1989)、徐々に他の領域へと一般化されていく可能性が高い
③フォーマル理論(Formal Theories)・大学での授業で扱われるような、明示的な理論構造を含む現象の高度に体系化されたもの
・現在、認知に関する正式なメタ認知的理論を構成するものは何かについては不明
メタ認知理論の源泉(Source of metacognitive theories)
・メタ認知の変化をもたらす3つの要素
①文化的学習(Cultural Leanring)
・社会学習を通じて文化から内面化されるという可能性がある
・社会学習を通じて文化から内面化されるという可能性がある
・典型例:特定の認知的スキルのセットの使用法を教え、それらのスキルの使用をどのように調整するかを教える直接指導(Pressley, Harris, Marks, 1992)
②個人の構築(Individual Construction)
・個人は、メタ認知理論を構築するために、さまざまな戦略を活用している
・個人は、メタ認知理論を構築するために、さまざまな戦略を活用している
・Flavell ら(1993)が現象学的ブートストラップ(phenomenological bootstrapping)と呼ぶもの(Beckwith, 1991)が構築に関与している可能性がある
・自己修正の一部として幼児期に自己主導の内省が発達し、年齢が上がるにつれてその重要性が増していく(Paris and Byrnes, 1989)
・思考の再構成は、自身の認知に対する理論的理解を深める形で、自身の知識の再構築につながる(Kamiloff-Smith, 1992)
③ピア相互作用(Peer Interaction)
・ピアとは、関連する側面においてほぼ同等の認知レベルにある個人を指す
・ピアとは、関連する側面においてほぼ同等の認知レベルにある個人を指す
・ピア相互作用には、文化的伝達や個人の構築とは部分的に異なる社会構築のプロセスが関わっている(Brown and Palincsar, 1989; Pressley et al., 1992)
・メタ認知的観念について他人と話し合うことで、その観念が明確になり、複雑な問題解決が改善される(Geil and Moshman, 1994)
結論
・3つの要素の相互作用がすべて、メタ認知的理論の形成において重要な役割を果たしている
・それらの影響は足し算ではなく、相互に作用している可能性が高く、いずれかを通じてなされた改善が、残りの要因に相互に影響を及ぼす可能性が高い
・例①:認知に関する特定の情報を直接的な指導を通じて伝えることで、生徒が自身の認知の理論を構築する能力が高まる可能性がある
・例②:認知に関する生徒同士の話し合いや集団による理論化が、直接的な指導の効果を高める可能性
・3つの要素の相互作用がすべて、メタ認知的理論の形成において重要な役割を果たしている
・それらの影響は足し算ではなく、相互に作用している可能性が高く、いずれかを通じてなされた改善が、残りの要因に相互に影響を及ぼす可能性が高い
・例①:認知に関する特定の情報を直接的な指導を通じて伝えることで、生徒が自身の認知の理論を構築する能力が高まる可能性がある
・例②:認知に関する生徒同士の話し合いや集団による理論化が、直接的な指導の効果を高める可能性
研究と実践における課題
評価(Asessment)
・研究者にとって最大の課題の一つは、人々のメタ認知の理論を検出および表現するための信頼性の高い方法論を開発すること
・メタ認知の理論を検出する3つのアプローチ
①言語報告手続き(verbal report procedures)(Ericsson and Oliver, 1988)
・その専門知識に関するメタ認知的理論も含めた、個人の専門知識をモデル化すること
・メタ認知、メンタルモデル、個人的理論など、通常は観察できないプロセスに直接アクセスできる
・メタ認知の理論を検出する3つのアプローチ
①言語報告手続き(verbal report procedures)(Ericsson and Oliver, 1988)
・その専門知識に関するメタ認知的理論も含めた、個人の専門知識をモデル化すること
・メタ認知、メンタルモデル、個人的理論など、通常は観察できないプロセスに直接アクセスできる
②メンタルモデルの実行 or メタ認知理論の実行による比較
・年長の方が年少の子供よりも課題の理論的実践から得たエビデンスを基に理論を検証または反証する可能性が高い(Karmiloff-Smith and Inhelder, 1974-75)
③コンピュータ・モデリング技術を用いてメタ認知的理論の構造を近似すること
・Pathfinderシステムを用いて、学習後にどのような知識構造を持つようになったかを可視化
・年長の方が年少の子供よりも課題の理論的実践から得たエビデンスを基に理論を検証または反証する可能性が高い(Karmiloff-Smith and Inhelder, 1974-75)
③コンピュータ・モデリング技術を用いてメタ認知的理論の構造を近似すること
・Pathfinderシステムを用いて、学習後にどのような知識構造を持つようになったかを可視化
・学生や専門家から収集した実際のデータ(経験的データ)や、理論に基づいたパラメータを用いて、シミュレーションを作成
・モデル化されたメタ認知理論を検出し、他者の理論と比較
教育への示唆
・受動的な学習では、知識構造が固定化されてしまう
・生徒がより能動的かつ建設的に学習に取り組めるよう促し、生徒同士の交流の機会を増やすことで、学習の改善をすべきである
・例:読解力を向上させることを目的とした多くのプログラムでは、予測や要約などのスキルについて、明確かつ持続的な戦略指導を行い(Brown & Palincsar, 1989)、それらの戦略に関するメタ認知の意識を高めることを目的としたディスカッションを奨励(Cross & Paris, 1988)
・生徒がより能動的かつ建設的に学習に取り組めるよう促し、生徒同士の交流の機会を増やすことで、学習の改善をすべきである
・例:読解力を向上させることを目的とした多くのプログラムでは、予測や要約などのスキルについて、明確かつ持続的な戦略指導を行い(Brown & Palincsar, 1989)、それらの戦略に関するメタ認知の意識を高めることを目的としたディスカッションを奨励(Cross & Paris, 1988)
・これらのプログラムの多くは、戦略の使用、パフォーマンス、メタ認知的認識の向上に非常に効果的だが、メタ認知的理論の促進を目的としているものはほとんどない。そのため、生徒は自発的に自分のスキルや知識を理論的な構造に体系化しようとするかもしれないが、そのような努力を奨励したり支援したりするものはほとんどない。理論がないため、多くの生徒は自分の認知パフォーマンスを説明したり、効果的に計画を立てたりすることができない
・子どもが科学的推論を行う際に非常に苦労するのは、理論がどのように機能するかを理解できないためである(Kuhn, 1989)つまり、理論の形式的な前提と、その前提を検証するために使用されるデータとを区別できない
・ほとんどのプログラムは、以下の2点において十分な支援を提供できていない
(a)理論の構造を理解すること
(b)理論を用いて自己認識を体系化し、その知識を自己調整に適用すること
・ほとんどのプログラムは、以下の2点において十分な支援を提供できていない
(a)理論の構造を理解すること
(b)理論を用いて自己認識を体系化し、その知識を自己調整に適用すること
・指導プログラムに必要な3要素
①メタ認知的理論化の重要性の根拠
②インフォーマルおよびフォーマルのメタ認知的理論の例
③メタ認知的理論の構築方法
・プログラム例
・「Transactional strategy instruction model」(Pressleyら, 1992)
・読書プロセスについて自分自身(通常は声に出して)や他の人に理論化することが推奨される
・生徒は文章の意味の構築方法を学び、その方法を実践することが奨励される
・利点:学習について考えることを促し、個人、文化、仲間からの影響を活用すること
・読書プロセスについて自分自身(通常は声に出して)や他の人に理論化することが推奨される
・生徒は文章の意味の構築方法を学び、その方法を実践することが奨励される
・利点:学習について考えることを促し、個人、文化、仲間からの影響を活用すること
・ほとんどの子どもは4歳までに自身の認知について理論化できる能力を身につけていることが示唆されている(Flavell et al., 1993; Montgomery, 1992)
・理論化の深さと幅は、学校生活を通じて(Chandler, 1988; Moore and Frye, 1991)、思春期(Kuhn, 1989)や 成人期(Benack & Basseches, 1989 成人期(Benack & Basseches, 1989; King & Kitchener, 1994)まで続く
・子どもたちは、自分のパフォーマンスを調整するために、単純な理論構成を用いているようである(Karmiloff-Smith and Inhelder, 1974–75; cf. Moshman, 1979)
・これらの調査結果は、子どものスキルレベルに関わらず、学校に入学した時点から、メタ認知的理論化に一定の重点を置くことが妥当であることを示唆している
・理論化の深さと幅は、学校生活を通じて(Chandler, 1988; Moore and Frye, 1991)、思春期(Kuhn, 1989)や 成人期(Benack & Basseches, 1989 成人期(Benack & Basseches, 1989; King & Kitchener, 1994)まで続く
・子どもたちは、自分のパフォーマンスを調整するために、単純な理論構成を用いているようである(Karmiloff-Smith and Inhelder, 1974–75; cf. Moshman, 1979)
・これらの調査結果は、子どものスキルレベルに関わらず、学校に入学した時点から、メタ認知的理論化に一定の重点を置くことが妥当であることを示唆している
結論
・学校はすべての生徒に対してメタ認知の理論化を積極的に推進すべきであると考える。
・研究結果によると、メタ認知の理論化はパフォーマンスとパフォーマンスの理解の両方を向上させることが分かっている
・メタ認知の理論化は、学習の成果よりもそのプロセスに焦点を当てた自己対話や仲間とのやりとりによって促進されるという主張を裏付ける研究結果もある
・学校はすべての生徒に対してメタ認知の理論化を積極的に推進すべきであると考える。
・研究結果によると、メタ認知の理論化はパフォーマンスとパフォーマンスの理解の両方を向上させることが分かっている
・メタ認知の理論化は、学習の成果よりもそのプロセスに焦点を当てた自己対話や仲間とのやりとりによって促進されるという主張を裏付ける研究結果もある
ここまで。
メタ認知についてはざっくりとしたイメージしか持てていなかったのですが、本論文のおかげで、大きな枠組みを概観できたように思います。とは言え、一つ一つの概念などはまだ漠然としている部分があるので、今回の学びを下敷きにしながら、もう少し先にも学びを進めたいと思いました。
また、以下の内容については常に留意しつつ、メタ認知の向上を狙った授業にはこれらの要素を盛り込んでいきたいです。メタ認知の調整の「計画」「モニタリング」「評価」や、メタ認知の変化をもたらす「文化的学習」や「ピア相互作用」などは、PBLとも相性が良さそう。
アセスメントのポイントである「思考の外化」の手法も色々調べて取り入れていきたいです。
【メタ認知の知識】
①宣言的知識(declarative knowledge): 自分の能力や学習方法に関する知識
②手続き的知識(procedural knowledge): 認知戦略の使い方に関する知識
③条件的知識(conditional knowledge): どのような場面で特定の戦略を使用するべきかの知識
【メタ認知の調整(Regulation of cognition)】
①計画
②モニタリング
③評価
【メタ認知の変化をもたらす3つの要素】
①文化的学習(Cultural Leanring)
②個人の構築(Individual Construction)
③ピア相互作用(Peer Interaction)
③ピア相互作用(Peer Interaction)
【指導プログラムに必要な3要素】
①メタ認知の理論化の重要性の根拠
②インフォーマルおよびフォーマルのメタ認知的理論の例
③メタ認知的理論の構築方法
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