前回に続き、Pulse of PBL: Cultivating Equity Through Social Emotional Learningの第7章をレビューしていきます。

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Pulse_of_PBL

1. Introduction(イントロダクション)
2. Transformative Social and Emotional Learning(変容的SEL)
3. Components of PBL(PBLの構成要素)
4. Developing Self-Awareness(自己認識の育成)
5. Building Self-Management(自己管理の構築
6. Sharpening Social Awareness(社会的認識の向上)
7. Forging Relationship Skills(人間関係スキルの養成)
8. Exercising Responsible Decision-Making(責任ある意思決定のエクササイズ)
9. Assessing SEL Comptetencies(SEL能力の評価)
10. How Will You Revolutionize the World(あなたはどのように世界を変革するか)

第7章は、PBLを通した人間関係スキルの育成について、以下の5つの観点からまとめられています。
・教師と生徒の関係
・グループ契約
・ピア・フィードバック
・外部との協働
・生徒のリーダーシップ

では、ひとつずつ見ていきます。

教師と生徒の関係

「子どもは自分を嫌う者からは何も学べないし、自分を騙す者から学ぶ余裕もない」というJames Baldwinの言葉にもあるように、教師・生徒間の良好な関係はPBLには欠かせません。その土台作りの重要性や手法について以下のようにまとめられています。

・教師と生徒の関係は、生徒が教室の外でも適切な関係性スキルを学ぶための基盤
・生徒が所属意識を感じることと、Social Awareness(社会的認識)が発達することには深い関連
・信頼があってこそ、創造性を育む思考の余地が生まれる
・信頼関係なしには、生徒は自己の全体を表現することができない。
・「Relationship Building(関係構築)」は、大人が生徒に対して模範となることで始まる
・学年の始まりに「信頼を築く」ことが極めて重要であり、すべての教師が最初にすべき「学習目標」(第5章)
・信頼は、教師が自らの脆弱性を示し、自らの弱さや過去の失敗を共有することで築かれる
・「Student Relationship Data(生徒関係データ)」:各生徒に関して教師が把握している情報を記録
 ・メリット①:一目で空欄の多い生徒が誰かが分かり、その生徒との会話に時間を割ける
 ・メリット②:その情報をもとに、プロジェクトやSELのグループで生徒の強みや関心に合わせたカスタマイズが可能になる
student relationship data chart
・「罰する」のではなく、「リダイレクション(方向転換)」と「フィードバック」を通じて、社会情動的スキルを伸ばすことに焦点を当てる
・PBLでは、生徒は教師の話を聞くよりも、チームでの活動に多くの時間を費やす
・PBL教師は、生徒との確かな関係性を活用し、生徒を励まし、プロジェクト期間中のモチベーションを保たせる。

グループ契約(Group Contract)

教師・生徒間の信頼関係の基盤が築かれた次は、生徒間の関係性を高めることが重要となります。
その生徒同士の関係性を育む枠組みが「グループ契約」です。大人も子どもも自然に仲良くなるわけではないので、適切な学習機会の創出が求められます。ここでは、スクラムボードとの連携や、センテンス・ステムを用いたロールプレイ、教師のモデリングなどが事例として手法として紹介されています。

・新たなSELスキルやルール、課題解決の方法を学ぶ中で、PBL実践にさらに多くのSELスキルを組み込むようになると、教師の主な役割は「グループでの機能の仕方を教えること」へとシフトする
・誰もが独自の長所と短所を持っており、それが人間関係の中で表出する
・関係性とチームワークのSELスキルは、教え、練習させ、継続的に評価しなければならない
・学年の大半は、生徒にこれらのSEL戦略やツールの使い方を教え、それを協働に活かすための指導に費やす
・SELのグループ役割カード、グループ契約、スクラムボードなどは、生徒が互いに生産的に関わり、目標達成のためにチームワークを発揮する方法を学ぶ手助けをする
・2つ目のプロジェクトを開始する頃には、グループ契約の作成に時間をかける必要はほとんどなくなる
・弁護士が毎回契約書をゼロから書かないように、生徒も前回の文書を元に振り返りながら修正・更新するのが良い
・前回のプロジェクトで「何がうまくいき、何がうまくいかなかったか」を省察し、それに基づいて契約を修正する。そうすることで、生徒は「契約を使わなければ意味がない」ことを自覚するようになる
GroupContract_ILeva
グループ契約とスクラムボードの連携
・組み合わせにより、生徒同士の注意喚起が「性格的な対立」ではなく、「作業の進行状況」に基づいたものになるように導ける
・例:生徒が「お前ウザい」と言い争う代わりに、「スクラムボード上で合意された締切を守っていない場合に警告を出すべきだ」と教えることができる

教師のモデリング(手本を見せること)は、学習内容と同じくらい重要

センテンス・ステム(文の出だし)を使ったロールプレイも有効
・生徒たちは、教室内で繰り返し起こる問題に対して、どのように対処するかをロールプレイ形式で演じながら練習する
・安全に自分の考えを共有し、効果的なコミュニケーションを使ってグループ内の対立を解決するための練習

三人一組のトライアド方式(「契約違反者」役、「契約の執行者」、「観察者」としてフィードバック)
・授業内の代表的な3つの場面を選び、役割をローテーションしながら、生徒全員がセンテンス・ステムを使ったグループ契約の活用練習に参加できるようにする
・別のバリエーションとしては、他の教師や大人に参加してもらい、生徒に代わってロールプレイを行うという方法もある。これは必ずしも行動に関する場面でなくてもよい
・中には、教師たちが「学術的なディスカッション」を演じてみせたことで、生徒が他者の意見やコメントにどのように積み重ねて議論を構築すればよいかを学べたという事例もある

グループ契約シナリオ
以下のシナリオを再現し、グループメンバーを契約を用いて支援すること:
・メンバーがSnapchat、Instagram、Twitterその他のSNSに常にアクセスしている
・メンバーがスマートフォンでゲームをしている
・メンバーが割り当てられた課題を完了していない
・メンバーがグループから離れてうろついている
・メンバーが他のメンバーに対して無礼な言葉を使っている
・メンバーがグループの要求に対して行動を変えようとしない

使用できるセンテンス・フレーム例
・あなたが________を開いているのに気づいたのだけど、タブを閉じて________を手伝ってくれないかな?
・私たちの最終成果物は全員が内容を理解していることにかかっているから、________をやめて、グループに参加して________をしてもらえる?
・私たちは今、(ストレス・フラストレーション・怒り)を感じている。このプロジェクトを成功させたいし、あなたの力が必要なんだ。手伝ってくれないかな?
・プロジェクトが遅れていて、私は少し圧倒されている。________(特定のタスク)を手伝ってもらえないかな?
・グループ契約によれば、私たちは________(問題行動)をしてはいけないことになっている。だから、手を止めて________を手伝ってもらえる?
・あなたはスクラムボードで________(タスク)を________(期限)までに終わらせると約束していたけれど、完了していなかった。だから、警告を出します。
・私たちのプロジェクトについて混乱している。始めるのを手伝おうか?
・私たちは________をやめてほしいと何度も頼んだけど、まだやってくれていない。具体的なタスクを提示したらうまくいくかな? これは警告の1つにカウントされるよ。
・今日のあなたの作業は________だった。何を達成できたか教えてくれる?
・グループ契約によれば、________をしてはいけないことになっている。警告を出すので、軌道に戻ってほしい。

ピア・フィードバック

生徒同士がフィードバックし合うピア・フィードバックも有効です。建設的なフィードバックは学習効果を高め、信頼関係を深めるとして、プロジェクトの様々な場面で組み込むことが推奨されています。
また、プロジェクトの各段階で活用できるフィードバック・プロトコルについても紹介されています。

・生徒がただ「仲良くする」だけに焦点を当てるのでは不十分で、お互いのベストを引き出すように励まし合い、刺激し合うべき
・フィードバックの受け取りと提供は、成果を向上させるための最も強力なツールのひとつ
・PBLは、ピア・フィードバックのスキルを教え、プロジェクトを洗練させる絶好の機会を提供する
・多くの生徒は、建設的なフィードバックの与え方・受け取り方を知らない
・フィードバック・プロトコルを導入することで、生徒は自分のアウトプットに対して批評を与え合い、成長に繋がる健全な方法で洗練させることができる
・プロトコル導入前に、まず「健全なコミュニケーション」のための基本的なルールを共有すると良い
 ・例:教室内のソーシャルルールを見直したり、「トーキング・サークル」を用いて、「良い・悪い両方のフィードバックを受け取ったとき、どう感じたか」を振り返るのが効果的

有効なファシリテーションの例
・成長につながった建設的な批判を受けたときのことを思い出してみよう。それは家族、仕事、部活動、芸術などの場面かもしれない。
・最初にそれをどう感じた?
・改善後はどう感じた?
・相手の伝え方の口調は、あなたの聞く意欲に影響を与えた?

「具体的で、有益で、親切なフィードバックを心がけよ」(ロン・バーガー)
「明確さは親切。あいまいさは不親切」(研究者ブレネー・ブラウン)

・生徒たちは、明確かつ具体的で、親切なフィードバックこそが他者の成長と改善を助けることを理解する必要
・教師は、実際のプロジェクト例を使い、明確なフィードバックとはどういうものかをモデルとして示すべきであり、的確なフィードバックを提供した生徒を認め、称賛するべき
・フィードバックはプロジェクトのあらゆる段階に組み込むべきで
・プロジェクトの終盤まで待つのではなく、早い段階から頻繁にフィードバックを行う
・生徒のアウトプットは下書き段階や作業中であるのが当然であり、フィードバックの目的は「改善」である。完成度の高さを求める場ではない

【プロジェクトの異なる段階で使える6つのフィードバック・プロトコル】
(プロジェクト初期段階)
1. スピード・デーティング
・ブレインストーミングや、小規模な部分への短いフィードバックに適している

(プロジェクトの方針を決めた後)
2. ギャラリー・ウォーク(Gallery Walk)
・生徒は、自身のプロジェクトを示すために、ポスター、ストーリーボード、スケッチ、ラフ案などの成果物を掲示
・ギャラリー・ウォークは、美術館での鑑賞のようなものであるため、基本的に「無言」で行われる
・生徒は他者の作品を見ながら、付箋にコメントを書いたり、スケッチに直接記入したりする
・活動終了後、生徒は各コメントを静かに読み、そのフィードバックを振り返る
・教師は「プロジェクトの内容を最も理解しているのは自分自身である」ことを生徒に思い出させ、有益でないフィードバックは無視してもよいことを伝える
・同時に、複数人から類似のフィードバックがあった場合、それは「説明が不十分である」または「その部分の発展が必要である」ことの強力な証拠であると理解させる

3. 3A’s
・元々文章を分析するために使用されることが多いが、ピア・フィードバックにも柔軟に活用できる
・1人の生徒が情報源の要約と、それに基づく自分の意見を共有する
・聴衆は「賛成(Agree)」または「反対(Argue)」を述べ、最後の重要なステップでは、発表者に対し「次にどう行動すべきか(Act upon)」を助言する
・3A'sは、プロジェクトのあらゆる段階で成果物へのフィードバックに利用可能

(プロジェクト中盤)
4. ABCD
・ヒューゴ賞受賞作家のMary Robinette Kowalが、原稿の編集者向けに設計したもの
・プレゼンテーション、文書、プロトタイプなどの粗稿に対して使用
・質問が具体的であるため、最終成果物の改善に繋がる有益な観察が得られる

5. シャレット(Charrette)
・プロジェクト中盤で行き詰まった生徒に有効である
・語源は19世紀の建築界にあり、フランス語で「荷車(cart)」の意味(パリの美術学校で、提出間際に建築模型を荷車に積んで運ぶことから命名)
・少人数のグループでの対話形式として教育に応用され、革新的な思考を促し、有意義なフィードバックを提供する方法として簡略化されている

(プロジェクト提出数日前)
6. フィードバックのはしご(Ladder of Feedback)
・成果物の最終調整のために、順序立てたフィードバックを行うアプローチ
・「はしご型フィードバック」は口頭でも書面でも行える
・制限時間はないため、生徒に合わせて調整可能
・文の出だし(センテンス・ステム)や具体例を使うことで、全ての生徒にとって有効なモデリングとなる
speed_dating
gallery_walk_3As
ABCD_Charrette
ladder of feedback

・フィードバック・プロトコルにおいて生徒に成績をつける必要は全くない(成績をつけることは逆効果となる可能性さえある)
・これらのプロトコルは、つまずいている生徒や遅れを取っている生徒にとって、有効な足場(スキャフォルディング)としても機能する
・いずれのプロトコルにおいても、生徒はクラスメートの優れた作業を見ることができ、それが自分がすべきことの明確化や、集中力を欠いたグループの方向修正につながる
・フィードバックと洗練のプロトコルは、生徒に「明確で、前向きで、助けになる方法」でコミュニケーションする力を教える
・フィードバックは信頼関係を構築する
・生徒が、PBL教室はアイデアを共有する安全な場所であり、仲間のコーチングの力を体感することで信頼を築けると理解し始めると、関係性は深まる
・建設的なフィードバックの「受け渡し」は、社会情動的スキルの一つであり、生徒が今後の人生におけるあらゆる人間関係で活かすことができるスキルである

外部との協働

PBLの特徴である校外(学外)との連携についても人間関係構築スキルを高める重要な要素として取り上げられています。外部連携は成果発表だけでなく、プロジェクト初期から取り入れることが推奨されています。また、外部との連携は、生徒の視野拡大やキャリアの見通しに役立つだけでなく、社会性と責任感の育成にも繋がります。また、ネットワーキングは、重要なビジネススキルであることも述べられています。

・PBLで一般的な実践の一つは、成果発表会に地域ゲストを招くこと
・専門家はプロジェクトのどの段階においても生徒と関わることができ、生徒にとっては、大人との専門的な関係性を築く絶好の機会となる
・外部との協働によって得られる最大の効果の一つは、生徒の視野が広がり、これまで知らなかった、あるいは理解していなかった将来の進路やキャリアへの見通しを持つこと
・ゲストスピーカーを一度呼ぶだけでなく、「チームごとに適した専門家と個別にアポイントを取るように促す」こともできる
・専門家が特定のスキルや話題に関するミニワークショップを提供し、リソースを紹介したり、リサーチを支援することも可能
・外部協働によって、生徒は実験やデザインソリューションの共同開発を行い、フィールドワークを通して実証研究の範囲を広げることができる
・また、Trelloのようなプロジェクト管理ツールだけでなく、ビジネススキルも教えるべき(電話やメールのマナー、テンプレートの使い方、あるいは生徒に自分たち用のテンプレートを作らせるのも良い)

教師はどうすれば適切な専門家を見つけられるのか?
・ネットワーキングは、重要なビジネススキルであるにもかかわらず、教育界では過小評価されている
・コンフォートゾーンを超えて一歩を踏み出すことで、ネットワーク力は向上し、知識の共同体は広がる
・『Community Connections II』では、こうした連携を成功させるための実践的な提案が紹介されている
Connection_ILeva

協働パートナーを見つけるには
・自分自身のネットワーク(同僚、家族、友人、生徒の保護者)に手を伸ばすのが最も簡単な方法
・例:建築家、エンジニア、インテリアデザイナーなどに該当する保護者に協力を依頼するメールを送付
・学校全体でPBLを実施しているなら、学年の始めに協力的な専門家を把握するためのアンケートとスプレッドシートを作成しておくのが良い(以下、質問例)
 ・地域で活動しているビジネスや団体は何か?
 ・教育・ビジネス・地域サービスなどでユニークなことをしている知人はいるか?
 ・ビデオ会議でつながれる地域外の人は誰か?

ビデオ会議と現代的なビジネスマナー
・距離が遠い、ゲストの都合がつかない、現地調査予算がない場合等では、ビデオ会議は優れた代替手段
・時差の問題がある場合や、複数クラスでプレゼンを依頼するのを避けたい場合には、「質問をビデオで送り、パートナーが録画で返答する」などの方法が使える

生徒自身が関係性を築くことの力強さ
・生徒自身が地域とつながることは極めて効果的
・大人の依頼には無視を決め込む人でも、生徒からの依頼には乗ってくることがある
・これは単なるビジネスごっこではなく、生徒が明確な目的を持ってネットワーキングしている証

生徒のリーダーシップ

最後にリーダーシップについて述べられています。成績優秀者=リーダーシップが高いというわけではなく、学校でもリーダーシップ開発を実施することの重要性について語られています。CASELのフレームワークに、リーダーシップが最近加わったということは新たな気づきでした。

・リーダーシップは、最近になってようやくCASELフレームワークに加わったばかりで、学校教育では十分に語られていない
・成績優秀者が自動的にリーダーシップを持つとは限らなく、実際には、最も優秀な生徒が最も従順なフォロワーであることも多い
・PBLにおけるリーダーシップとは、世界と関わり、自分の声を使って意味ある行動をとること(他者の行動をインスパイアし、支援し、成長を促す力でもある)

変容的な関係構築スキル(Transformative Relationship Skills)
・地域に倫理的責任を求めた
・共感を行動で示した
・複数の視点を尊重し合った

関係性スキルとその温度
・関係性スキルの「脈拍」が弱いと、生徒は冷たく、孤立した存在になる
・身体における弱い脈が血流不足を示すように、関係性スキルが弱いと、教室内のコミュニケーションや協働がうまくいかなくなる
・自己認識と社会的認識の間にギャップがあると、生徒は内向きな思考にとらわれ、協働や変容的なSELが機能しなくなる
・一方、関係性スキルが強ければ、生徒はコミュニティや仲間と深くつながり、他者のために最初に行動し、耳を傾けるリーダーになる

リフレクション・クエスチョン
・どのようにして、すべての生徒との関係性を意図的に築いていくか?
・チームワークを支えるために、グループ契約をどう設計するか?
・生徒はどのプロトコルを用いて、明確かつ親切なフィードバックを提供するのか?
・生徒は、地域社会とどうつながり、社会的関与と問題解決を協働で行うのか?
・SELとPBLは、リーダーシップ・スキルをどのように育てるのか?

このように、「関係性スキル」の育成はPBLの中心的要素であり、それは単なるチームワークにとどまらず、社会とのつながりや倫理的責任、そしてリーダーシップの涵養にまでつながる。

ここまで。

社会情動的スキルの一つである人間関係スキルが、いかにしてPBLを通して育むことができるのかを実感できた章でした。
また、自身の授業の取り入れていきたい気づきが3点ありました。
1点目は、グループ契約について。これまでの自身の授業では、チームでグラウンドルールを作成する等は行なってきましたが、契約という形で作成し、前回の振り返りをもとに修正していくといったことはできていなかったので、今後、取り入れていきたいと思いました。
2点目は、ピア・フィードバックの拡張について。
自身の授業でも部分的には導入してはいましたが、機会が限られており、まだまだ足りていないと実感しました。フィードバックはプロジェクトの質改善や学生の自己認識に繋がるという点は意識はしていましたが、学生自身のフィードバックスキルの向上にも繋げようというところまでは十分に考慮できていませんでした。今後、より早い段階から、より頻繁にピア・フィードバックの機会を設けた授業の設計をしていこうと思いました。
最後に、フィードバックのバリエーションについて。
こちらで紹介されていたフィードバックプロトコル(スピード・デーティング、ギャラリー・ウォーク、3A’s、ABCD、シャレット、フィードバックのはしご)についても是非取り入れていきたいと思いました。プロジェクトの各段階応じて活用できるよう整理されているので、フェーズ毎に組み込んでいきたいと思いました。

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