7月11〜12日、Adventure Leadershipを学ぶため、ABF(Adventure Based Facilitation) TrainingにLDCの仲間達と参加してきました。
講師は、LDCのリーダーシップワークショップ演習をご担当されていた難波先生(KATMAN)。今回もお世話になりました。
場所は、PA(Project-Adventure)のハイエレメントコースがある山梨県の日野春。
メンバーが集合すると、まずは、この2日間期待することを共有。自分はハイエレメントが初体験だったこともあり、「野外だからこそ得られる体験や学びは何?」という問いを持ってコースに出ました。
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準備運動もペアや3人組で行います。1人でやるよりも楽しいし筋肉をほぐす効果も高い。こういうところから色々考えられているのだなとしみじみ感じました。
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その後、アクティビティへ。 TP(Telephone Pole)、Mohawk Walk、Prouty’s Landing、Nitro Crossing、Trust Lean/Fall、Whale watching、等々のローエレメントを体験。
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初日のプログラム終了後、宿泊先へ。 料理が美味い&多い好き宿でした。
夜にはその日の学びをリフレクション。 各々感じたことを用紙に書いたりしてシェアしました。これがまた豊かな時間。誰かの発言が誰かの気づきになり、学びを広げ、深めていく。
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心地良い疲労と充実した心を感じながら就寝。

2日目、またまた贅沢な朝ごはんを食べたらコースへ。
昨日達成できなかったMohawk Walkにトライし、見事達成!

1日間隔を空けると達成できる不思議さ。ロープの上に乗る足の神経が発達したのだそう。
この日はついにハイエレメントに挑戦です。 Cat walk、Climbing Wall、Pamper Plank等々。
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楽勝でできるだろうなと思っていたものの、実際に高いところに登ってみると身体が恐怖を感じて思うように動かない。 それでも、「ロープと仲間が絶対に支えてくれているから大丈夫」と自分に言い聞かせることで少しずつ動けるようになりました。自分自身が感じているリスクについての認識(Perceived Risk)を変えていくというプロセスをやっていたそうです。
中でも最も印象に残ったのが、6mくらいの高さの台から前方にあるバーを掴むために飛びつくというPamper Plank。上に立つと高いし揺れるしバーは遠いしで、最初は全くできる気がしませんでした。
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そもそも台に立つだけでも難しいほどでした。それでも仲間に勇気をもらい、やるしかないと腹を括ってジャンプをしたら成功できました!

これはめちゃくちゃ嬉しかった!飛ぶ直前まで絶対無理だと思い込んでいたメンタルブロックをぶち壊せた瞬間でした。I’m proud of myself!
これはTシャツにでもして自分自身をエンパワーしたい時には眺めるようにしたいと思います(笑)

全体を通した振り返りとして、自分にとってのWhat, So What?, Now What?を記録しておきます。
・「何が」(What?):体験の中で何があったか
・「だから」(So What?):体験の解釈
・「それで」(Now What?):学びの応用

◆仲間とだから到達できる領域がある
絶対に無理だと思っていることでも、仲間と一緒ならばできるということがこの世界にはあります。学術的には最近接発達領域と言いますが、それをものすごく実感しました。 そもそも、あんな高いところからジャンプするという行為は1人では絶対にできないです。 仲間の実践や声かけに勇気をもらい、仲間が支えてくれていると信じることが力となり、不可能と思っていたことにも挑戦することができました。 「できない世界」が「できる世界」に変わる。この世界を繋いでいるのは仲間の存在なのだと思います。

◆神経を鍛える
初日は達成できなかったMohawk Walkが、翌日再チャレンジすると割とあっさりと成功できたということがありました。これは、ロープに乗ってバランスを取るという神経が鍛えられたのだそうです。これは筋トレも同様で、重いものが持ち上げられるようになるのは、筋肉がつくことだけなく、神経が鍛えられることが大きいのだそうです。鍛えるべきものに神経も追加しよう。

◆思考を変えるより行動を変える
KATMAN曰く、PAで相手を支える(Spotting)ことを常にやっていると、街中でも自然と人を支えようとするようになるとのこと。これは、行動を変えることによって思考が変わる一例だなと思いました。思考と行動は繋がっているのだから、学びについても頭で考えることに偏るのではなく、身体を使う、行動するということをもっと使っていっても良いと改めて思いました。

◆チームビルディングの真の意味
今回で「チームビルディング」の意味がより深く分かったような気がします。 PAのアクティビティでは、極端に言えば「命」を仲間に預けます。もちろん絶対に安全な設定にはなってはいますが、それほどの恐怖と向き合うような機会が盛り込まれているのです。 人は日常生活の中で「誰かを支えること」も「誰かに支えられること」も強く認識することは少ないのではないでしょうか。PAにはそのどちらもがあるのです。 「仲間を支える」「仲間に支えられる」 この経験を繰り返すことで、仲間との間に強い信頼関係・絆が育まれます。これが正にチームビルディングであり、組織に必要なものなのだと思いました。
「心理的安全性が大事」だと100回聞くよりも、PAを実体験する方が100倍効果があると思います。
※ここの気づきが最初に立てた問い「野外だからこそ得られる体験や学び」に対する答えでした

PAの価値は経験したら一発で分かるけども、言葉で伝えるのは結構難しいという感覚は以前より持っていました。どう言語化すればこの価値を伝えられるのだろうかと。
今回の体験のおかげで少しではありますが説得力のある言葉で伝えられるようになったように思います。

・「命を預け、助け合った」という共通体験が強固な絆のチームを創り上げる
・自身のメンタルブロックを破る経験が自己変容を促す
・支え合う経験は思いやりのある豊かな心を育む。そしてそれは優しい社会創りに繋がる
PAは、これらの経験を”楽しく”積むことができるのです。最高!

いやぁ、本当に楽しく充実した1泊2日の合宿でした。
PAは、人や社会を豊かにする。これは間違いないと思います。
是非、もっと多くの人に体験して欲しいし、自分自身もそれに貢献していきたいと思いました。

最後に、幹事をしてくださった、たかちゃん&むーさん、ファシリテーターとして場づくりと多大な学びをお届けしてくださった難波先生(KATMAN)、冒険を共にしてくれたLDCの皆さん、本当にありがとうございました!
I love adventure!